「ものすごい技術だ…!」『はじめの一歩』の森川ジョージが原稿制作の過程や“線の引き方”を公開!

マンガ

公開日:2020/4/9

『はじめの一歩』127巻(森川ジョージ/講談社)

 ボクシング漫画『はじめの一歩』の作者である森川ジョージが、自身のツイッターで原稿製作の過程を投稿。作画のこだわりや影響を受けた漫画家の名前を明かし、「下書きの時点で迫力ありすぎ」「ものすごい技術だ…!」と驚きの声が相次いでいる。

 森川が公開した原稿は、2020年4月1日(水)発売の『週刊少年マガジン』18号に掲載されている『はじめの一歩』最新話のもの。下書き、ペン入れ、効果線、書き文字、仕上げといった段階が順番に投稿されている。書き文字というのは、絵の横に添えて迫力を演出する効果音のこと。森川は書き文字について、「どこから音が出ているのかわかるようにバランスをとるのがいつも難しいです」とコメントした。

 ボクシングシーンに欠かせない効果線は、フリーハンドで書くのが森川のこだわり。これはボクシング漫画『あしたのジョー』や『がんばれ元気』に影響されたものだと明かしている。「国民的ボクシング漫画の2つがフリーハンドを採用しており、支持されました。それは何故か? そのへんのことを考察してみるのも面白いと思います」という森川のツイートには、「そんなところに共通点があるなんて知らなかった」「あの迫力はフリーハンドから生まれてるのか…!」「大先輩の作品をちゃんと研究してる森川先生さすがです」といった反響が上がっている。

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 さらに「漫画家目指している新人さんへ」というツイートでは、漫画用のペンで効果線を描く方法をレクチャー。ペンを入れる角度で線の雰囲気が変わることや、綺麗な直線の引き方も説明した。森川は18歳の頃に、『バリバリ伝説』や『MFゴースト』を手がけたしげの秀一のアシスタントを経験。その際しげのが描く線に感銘を受けたことが現在の漫画に繋がっているという。

 森川の漫画講座は、ファンの間で「絵で動きを出す技術って改めて見るとすごい」「こうして才能は受け継がれていくのか…」「この描き方、デジタルじゃ絶対に真似できないよね」と話題に。描き方を知っていれば、漫画の読み方が変わってくるかもしれない。

◆森川ジョージ公式ツイッター:https://twitter.com/WANPOWANWAN