まるで「昼ドラ」のドロドロ感! 老舗和菓子屋を舞台にした愛憎劇から目が離せない/ドラマ『私たちはどうかしている』第1話

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公開日:2020/8/18

私たちはどうかしている
『私たちはどうかしている』(安藤なつみ/講談社)

 8月12日にスタートした、女優の浜辺美波さんと俳優の横浜流星さんがダブル主演をつとめる連続ドラマ『私たちはどうかしている』。設定や演出などから漂うそこはかとない“昼ドラ”的世界観に、視聴者からは今後の展開に期待する声が多くあがっています。

 同ドラマは、安藤なつみさんによる同名タイトルの漫画が原作。和菓子職人・花岡七桜(浜辺)と、創業400年の老舗和菓子屋「光月庵」の跡取り息子・高月椿(横浜)が、15年前に起きた“光月庵主人殺害事件”を巡り、過酷な運命に翻弄されながらも惹かれ合うというラブ・ミステリーです。

(以下はドラマのネタバレを含みます)

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 七桜は、和菓子作りに情熱を注ぐ才能溢れる若き職人。ある日、贔屓の客から「結婚式の引き出物を頼みたいが、実はもう一つの店と迷っている」として和菓子対決を提案されます。これはチャンスと闘志を燃やす七桜ですが、対決相手が「光月庵」だと聞き絶句。それは、15年前、七桜から母を奪った店だったのです。

 七桜は幼少期、「光月庵」で和菓子職人として住み込みで働く母とともに暮らしていました。そこでは、和菓子の世界に魅せられ、淡い恋心を抱く椿と遊ぶ毎日…。しかし、ある朝母屋へ行くと、血まみれで立っている椿と、その足元で倒れている「光月庵」の主人の姿を目撃します。従業員たちが駆け付けるなか、椿は七桜の母が犯人だと証言し、母は逮捕。椿の一言で殺人犯の娘となった七桜は、椿を憎むようになったのでした。

 そんな因縁をかかえながら、和菓子対決に挑むべく15年ぶりに椿と再会した七桜。「桜」をテーマに繊細な色使いと確かな技術を駆使した椿に対し、七桜は“桜が散っても二人が続きますように”との思いをこめてあえて新緑の葉をモチーフにお菓子を作ります。

 結果、大人の事情で敗北を喫しますが、対決後、椿は七桜を幼なじみと気づかぬまま「俺と結婚しない?」とまさかのプロポーズ。これに対して、七桜は母の無実を証明すべく「しましょう、結婚」と承諾。どうやら椿は主人亡きあと勢いを失ってしまった「光月庵」を立て直したいという思いがあるようです。しかし、この結婚に強く反対したのが、高月家。大旦那は「3カ月で結果を出さなければ七桜とともに光月庵を去れ!」と叱咤し、女将の今日子(観月ありさ)も蝶の入ったカゴを見やり「かーごめかごめ♪」と歌いつつ「あら? 虫が入りこんでいるわ」と七桜に見立てた(?)コバエを“プチッ”と潰すなど、こわ~い演出で幕引きとなりました。

 母の冤罪を証明するため仇の家に乗り込む七桜の他、許嫁との結婚を破談にして、そうとは知らずに父親を殺した犯人の娘に突然プロポーズする椿、ニヤリ顔で虫を潰す女将…。そして、殺人犯の娘と被害者の息子とのラブストーリーという“ドロドロ”感てんこもりの展開に対し、視聴者からは「昼ドラ並みのドロドロ感w」「往年の昼ドラっぽい感じか? 第二話が楽しみ~」「見れば見るほど昼ドラだな」「少女漫画×昼ドラの合わせ技。でもそんなにチープに感じなかったのは、画がキレイだからかな」などと今後に期待する声が続出しています。

 第2話では、作ったお菓子がグチャグチャに壊されたり、厨房の使用を禁止にされたりと、七桜がヒドイ扱いを受ける模様。さらなるドロドロお家騒動に、期待が高まる!