オフィスのフリーアドレス化は「定時に帰る」を促進するか?

ビジネス

公開日:2020/10/6

オフィスのフリーアドレス化は「定時に帰る」を促進するか?

 近年様々な企業で導入されているオフィスのフリーアドレス化。決まった席を設けず自由に着席できる制度ですが、実際のところどのような恩恵があるのでしょうか。ネット上では多くの意見が寄せられています。

フリーアドレスのメリットとは?

 フリーアドレスを早く段階から採用していた企業といえば、「森永製菓株式会社」が有名。同社では社内の「ワークスタイル変革」が行われており、その一環として2017年よりフリーアドレスを導入しています。

「森永製菓」のフリーアドレスは、部門の中で自由に着席する「グループアドレス」というもの。部長席を廃止するなど役職の壁も取り払われ、開放感のある効率的な環境を目指していました。

 また「コクヨ株式会社」もフリーアドレスを取り入れており、公式サイトではメリットについて解説。例えばスペースに余裕がない企業の場合、フリーアドレス化することで限られた空間を有効に活用できるそうです。というのも従来型の座る位置が固定されたデスクでは、社員が外出することの多い業種の場合空席が無駄になりがち。しかしフリーアドレスだと空席を自由に利用できるので、人数の変化に柔軟な対応ができます。

 その他決められた席に座って仕事をしないので、社員のコミュニケーションが固定されないというのもポイント。活用の仕方によっては他の部署との交流も盛んになるため、今までは得られなかった発見などが生まれるかもしれません。

フリーアドレスって実際どうなの?

 実際にフリーアドレスの企業で働いている人は、決まった席を設けない制度についてどのように考えているのでしょうか。ネット上では「冷房に弱い体質だから、あまり風が当たらない席を選べて体調管理が楽になった」「個人的にフリーアドレスの方が集中して仕事ができる」「毎回違う人たちと仕事をするから、精神的に定時で帰りやすい」といった声が寄せられていました。

 一方で「担当者がどこにいるかわからなくて、電話対応で困った経験が……」「持ち物を毎回片づけなきゃいけないのが面倒くさい」「会社のスペースに余裕がないと結局椅子取り合戦になりがち。そうとう上手くやらないとスペースの改善にはつながらない」といった指摘も。フリーアドレスを採用して、多くの問題に直面するケースも少なくないようです。

 とはいえ中には「業務や目的別にスペースを作って、その中でフリーアドレスにしている」などと色々工夫しているところも。ただ席を自由にするだけではなく、働きやすさや生産性アップに繋がるシステムを考えられると良いですね。