「本気で引いた」キロランケの“あいつが変わってしまったからだ”の意味が明らかに/ヤングジャンプ10号『ゴールデンカムイ』

マンガ

公開日:2021/2/10

週刊ヤングジャンプ
『週刊ヤングジャンプ』10号(集英社)

※この記事は雑誌のネタバレの内容を含みます。

 2021年2月4日(木)発売の『週刊ヤングジャンプ』10号。『ゴールデンカムイ』第267話の展開に対し、読者から「ウイルクの裏切りに本気で引いた」「ここへきて、こんな意見の違いが…」といった反響が続出した。

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 ウイルクといえばアシリパ(リは小文字)の父親で、キロランケとともにロシア皇帝を爆殺したテロリスト。かつては帝政に反目する同志であった2人だが、のちにキロランケは尾形百之助と手を組んでウイルク殺害に至った。

 動機については“あいつが変わってしまったからだ”と語られていたものの、同話ではその言葉の意味が明らかに――。

 そもそも2人の目的は極東ロシア・樺太島・北海道をそれぞれ日本とロシアから独立させ、1つの国として「極東連邦」を築き上げること。そのために彼らはアイヌで埋蔵金の情報を集め、ウイルクはわざわざ現地で結婚までして娘のアシリパを設けた。

 ところがキロランケに何の相談もせずに、突然“計画は変更すべき”と語ったウイルク。理由として「少数民族だけで極東連邦を帝政ロシアから守るには広すぎる」と主張し、「北海道だけを独立させ 守りを固めた方が良い」と結論づけたのだ。

 もちろん自分の民族の住む極東ロシア・樺太島を重要視するキロランケが納得するはずもなく、「お前は北海道に愛する家族ができて ここが故郷になってしまったんだ!」と思わず激昂し、殴り合いに。最後は負けて木に縛られた状態で「ウイルクは変わってしまった」と憤る描写で幕切れとなり、ネット上に「ウイルクの言い分もわかるけど、キロランケがあまりにも不憫」「そりゃあキロランケもキレるわ」といった反響が飛び交った。

 どちらの言い分もありつつ、経緯を考えると今のところキロランケに同情を禁じ得ない…。

ゴールデンカムイ
『ゴールデンカムイ』24巻(野田サトル/集英社)