何もしないのに疲れるのは脳が過剰な活動をしているから!? 世界のエリートがやっている「最高の休息法」

ビジネス

公開日:2016/8/17

 イェール大で学び、米国で18年診療してきた精神科医による科学的に正しい「脳の休め方」を明かした『世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる』が、2016年7月29日(金)に発売された。

 脳の消費エネルギーの60~80%は、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)に使われている。DMNとは、脳が意識的な活動をしていないアイドリング状態でも動き続ける脳回路。この回路が働き続ける限り、ぼーっとしていても、脳は勝手にどんどん疲れていってしまう。「何もしていないのに、なぜか疲れが取れない」という人は、このDMNに過剰な活動を許してしまっているのかもしれない。

 先端脳科学に基づいた「TMS磁気治療」などと並んで、科学的な脳の癒し方として注目を集めているのが、瞑想やマインドフルネスだ。世界的に有名な企業家や経営者、アントレプレナーたちもこぞってこの方法を取り入れ始めているのはなぜなのか? それは、瞑想が単なるリラクゼーションメソッドから、「脳科学的に実証された休息法」へと進化しつつあるからだ。

advertisement

 DMNの活動を抑える脳構造をつくり、脳にたしかな休息をもたらすことこそが、集中力やパフォーマンスを高める最短ルートである。マインドフルネスは脳科学の最前線とどう接触しているのか? イェール大学を舞台にしたストーリーを楽しみながら、「科学的な脳の休め方」をマスターしよう。

久賀谷亮(くがや・あきら)
医師(日・米医師免許)/医学博士。イェール大学医学部精神神経科卒業。アメリカ神経精神医学会認定医。アメリカ精神医学会会員。日本で臨床および精神薬理の研究に取り組んだあと、イェール大学で先端脳科学研究に携わり、臨床医としてアメリカ屈指の精神医療の現場に8年間にわたり従事する。そのほか、ロングビーチ・メンタルクリニック常勤医、ハーバーUCLA非常勤医など。2010年、ロサンゼルスにて「TransHope Medical」を開業。同院長として、マインドフルネス認知療法やTMS磁気治療など、最先端の治療を取り入れた診療を展開中。臨床医として日米で25年以上のキャリアを持つ。

※掲載内容は変更になることがあります。