100歳で裸眼1.0は可能です! 10月10日は「目の愛護デー」、あなたの目は健康ですか?

健康・美容

公開日:2017/10/10

『スーパードクターと学ぶ 一生よく見える目になろう』(主婦の友社)

 10月10日は目の愛護デー。『スーパードクターと学ぶ 一生よく見える目になろう』(主婦の友社)では、世界的に名医と名高い深作眼科院長・深作秀春先生による最新の正しい知識が紹介されていると話題です。
「いまや、多くの方々が90歳近くまで長生きできる時代になりました。ところが、目の寿命は65~70年と、ずっと短いのです。命がつきるよりも先に、多くの目の病気、白内障、緑内障、網膜剥離、加齢黄斑変性など、失明につながる病に必ずかかってしまいます」(深作先生)

■生活環境の変化で、若い世代にも増えている目の病気

 目の病気は年配の方に多いのかと思いきや、「若い世代にも目の病気は増えている」と深作先生は指摘します。
「スマホやパソコンやテレビをよく見る生活では、これらの光源のLEDから出る短い波長の青系統の光が、目の網膜を傷めるのです。さらに、食事や環境により多くのアレルギーを起こし、アトピーや花粉症などで目の周りをこすったりたたいたりして、網膜剥離、白内障などの目の病気に多くの若い世代がかかっています」(深作先生)
本ではコンタクトによるトラブルも書かれ、
「年齢に関係なく、すべての皆さんが失明につながる病気になる可能性がある現代。正しい情報を知らないと、視力を失うこともありうるのです」と深作先生は警告します。

■その健康法、実は間違い!? 手遅れになる前にストップ!

 深作眼科院には、間違った健康法で目を損傷した患者さんも多いそう。よかれと思っていた健康法が実は目の病気やトラブルを誘発させてしまうことも。
「世の中にたくさん出ている『眼球トレーニング』『◯分で目が治る』『眼トレ』などの本で紹介されている目を激しく動かす運動は、実は網膜剥離や白内障を引き起こす可能性があります。また、立体視3Dアートなる本も出ていますが、目の疲れを引き起こす原因になります。本来は2Dである平面的な画像を、右目と左目との画像を使って角度をずらして見せるので、非常に不自然な画像であるし、片目ずつの像を脳の中で合成するのでとても疲れるのです」(深作先生)
 そして、目によいと言われ、サプリメントが氾濫しているあの食べ物までもが実は!?
「目によい食べ物としてブルーベリーが盛んに宣伝されていますが、その効果についてはエビデンス(証拠)がありません。ブルーベリーを嗜好品として摂ることは問題ありませんが、目への栄養効果を期待するなら意味はないでしょう」(深作先生)
 誰もが一度はやった経験がある健康法ばかり。間違った知識の恐ろしさを再認識させられます。今一度、目の健康の正しい知識を身に着けたいものです。

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■最近よく聞く“スマホ老眼”とは?

 もはやスマホを使わない日はない現代社会。それによる新たな目のトラブルに対応しなければならなくなりました。深作先生によるトラブル対策とはどんなものでしょう?
「近くを見続けると毛様体筋を酷使し、過緊張状態になり調節力が落ち、近くが見えにくくなる現象が起きます。疲労による一時的に起きる老眼なので治療方法があります。根本的にはスマホの使用時間を制限して、目を休ませることが大事です。毛様体の緊張を積極的に取るには、あたためたタオルをつぶった目の上にのせることも効果的。遠方の山やビルなど、ぼんやりと遠くを見続けて、近くを見ようとするときの毛様体筋の収縮をさせない休息の時間も有効です」(深作先生)
 自分自身の小さなケアの積み重ねで改善が可能。ぜひ習慣づけたいですね。

■世界レベルで失明の最大原因の“白内障”を防ぐには?

 よく聞く目の病気“白内障”、でもどんな病気か知らない人も多いのでは? 
「第三世界に行くと“白内障”によって目が白くなって見えない人を多く見かけます。先進国では手術で視力を回復することができますが、早期発見や生活改善で重症化させないことが大切です」(深作先生)
あなたの目は大丈夫ですか? セルフチェックしてみましょう。

■“白内障”の早期発見ポイントは?

□視力の低下
□黒と濃紺の色が区別できない
□紫や濃緑や濃紺が黒く見える
□薄い赤色やピンクの字が読みにくい
□明るいところに出ると見ているものがにじんで境界がわからない
□ものがいくつにも見える(三日月がいくつも見えるなど)
□光が当たるとよく見えない
□近視化(核が濁り屈折が変わる)
□家族や親戚が早くに白内障となった
□糖尿病、腎症など代謝異常がある
□高齢者(年齢%が発症率、80代なら80%)

■“白内障”の生活改善と治療のポイントは?

□目をこすったりたたいたりしない(小さな外傷でも重なれば原因となる)
□糖尿病など代謝異常の予防や治療(原因が老化だけでなく糖尿病などに関係する)
□ステロイドなど長期連用しない(代謝異常を起こす薬の内服は長期続けない)
□紫外線対策でサングラスなどをかける(紫外線などは原因となる)
□早めに正しい手術で治す(白内障を長く放置すると緑内障を起こす)
□治療は手術のみ有効で、最高の眼科外科医こそが最高の手術後視力を出せるので、いかに腕の立つ眼科外科医を見つけるかが重要(研修病院のレベルでは最高の視力は出ないことも)

 いかがでしたか? 正しい情報を知らないと、自ら目の病気を引き起こしてしまう危険性もあるのです。目の最新知識や病気の予防法、さらに世界最先端の治療法が紹介されている『スーパードクターと学ぶ 一生よく見える目になろう』を読んで、自分や大切な家族の目を一生守りましょう。