「怒り」「不安」はこう使え!! ハーバード卒の科学者が説く、知らないと人生損する感情コントロール4選!

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公開日:2017/11/29

『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』

 「怒ったってしかたないよ」と言われると猛烈にムカつき、「不安は何も解決しないよ」と言われるとますます不安になるのは筆者だけだろうか。怒りや恐怖を消す方法を教えてくれる本は数あれど、ときにはネガティブ感情に呑まれてしまうのが人の業。

 でも本当に、ネガティブ感情は「持っちゃいけない」ものだろうか?

 そんなことはありません!!!

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 ネガティブ感情にもちゃんと役割があることが、科学的に証明されているのである。その活用法まで載っているのが『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』。天才科学者・石川善樹と、ハイブロウな人々から面白い話を聞き出す天才・吉田尚記の対談本だ。

本書で説かれている、4つの感情コントロールを紹介しよう。

①恐怖は人を論理的にする!

「人は恐怖を感じると、目先のリスクを過大評価し、めちゃくちゃ厳密に考えはじめます」
全国のこわがりさんを鼓舞する新事実。確かに不安が強いと、入念にチェックしたりシュミレーションしたりするものだ。ネガティブな人は戦略性が高いともいわれているそうだ。

②「怒り」は短期的な問題解決に役立つ!

「怒りを感じると楽観的になる・リスクを過小評価して、強い敵が現れたとき、(中略)怒りを感じると立ち向かうんです」確かに激しくムカっとくると、後先考えず行動してしまうもの。目前の敵を倒す戦闘モードにおいては「倒せるかな?」などと思わない楽観性が武器になるようだ。

③クリエイティブに考えるときは、ポジティブに。

「ポジティブなときは高い視点で考えるから、いろんなものがつながってみえる」
怒りや不安は目前の問題解決にはいいが視野は狭くなる。ポジティブ感情の時のほうが視野を高く持て、中長期的な課題を考えるのにいいそうだ。逆にいえば、ネガティブなときに中長期目標は考えないほうがよい。

④良習慣を継続するのは、「ハッピー」「エンジョイメント」

人が物事を始める発端になる感情は「希望」か「恐怖」だという。しかし継続させるのに有効な感情は、ハッピーかエンジョイメント。増加する体重への恐怖からダイエットを始めたとして、恐怖心では結局続かずリバウンドするのはこの世の摂理だ。

 このように感情にはそれぞれ「使いどき」がある。ネガティブなとき中長期的なことを考えてもいけないし、幸せいっぱいな時に厳密さを要される作業をしてはいけない。

 科学的に裏づけされた感情コントロールをマスターすれば、病めるときも健やかなときも、人生を「コスパよく」楽しめるはずだ。