忘年会シーズン到来! 二日酔いや悪酔いを防ぐため真っ先に食べるべき意外なつまみとは?

暮らし

2017/12/11

『酒好き医師が教える最高の飲み方』(葉石かおり:著、浅部伸一:監修/日経BP社)

 一年は早いもので、気が付けばもう師走だ。俗にいう“年末進行”で慌ただしくなる時期だが、仕事と並行して忙しくなってくるのが、各所で行われる忘年会のお誘いだろう。

 夜な夜な街を歩いていると、ほろ酔いどころか見ているこっちが微笑ましくなるほどにベロンベロンになっている人たちも見かけるが、そんな人たちにとって悩ましいのが、二日酔いや悪酔い。実際、本稿を書いている僕もお酒は好きなのだが、時折やってくる“この世の終わりか”と思うほどの胸焼けに苦しめられるときもある。

 週末ならまだよいが、平日に行われる忘年会で羽目をハズしすぎれば、次の日の仕事にも支障をきたしかねない。それでもなお“せっかくの機会だからとことん飲みたい!”という人たちに読んでもらいたいのが『酒好き医師が教える最高の飲み方』(葉石かおり:著、浅部伸一:監修/日経BP社)だ。

 百薬の長ともいわれるお酒とのほどよい付き合い方や、病気との関係などを教えてくれる一冊だが、その中から、忘年会シーズンにうってつけな“正しい”飲み方を紹介してみたい。

◎意外にも“油もの”を真っ先に食べるのがよい?

 本書によれば、やはりお酒の席ではつまみもバランスよくとるのが、二日酔いや悪酔いに悩まされない最善手であるようだ。では、どんな食べ物が適しているかといえば、先に食べるべきなのは意外にも“油もの”なのだそうだ。

 そもそも二日酔いや悪酔いを防ぐには「アルコールの血中濃度を急激にアップさせないこと」が鍵になる。そして、そこで押さえておくべきなのはアルコールが体内で吸収される過程で、本書の説明によると、初めに5%程度のアルコールが胃で吸収され、残りの95%が小腸で吸収される流れだという。

 ではなぜ“油もの”を真っ先にとるべきなのか。その理由は、油の持つ効果にある。油分は胃の中での吸収時間がとても長く、消化管ホルモンなどの働きで胃の出口となる“幽門”を閉めてくれる。それにより、胃の中での滞留時間が長くなり、小腸へお酒が届くまでの時間を遅くしてくれるメリットがあるというのだ。

 どの料理を選ぶかは人それぞれなものの、魚介類のカルパッチョやマヨネーズを使ったポテトサラダなどのお通しや前菜のようなものから、場合によっては、からあげやポテトといった一見“胃もたれ”しそうな料理でもオッケー。油が苦手であれば、乳脂肪分を含むチーズでもよいそうだ。

◎適正な飲酒量を知って飲み過ぎを防ぐ!

 楽しかった一夜が明けて、起きてすぐに重度の二日酔いで“絶望の淵”に立たされるなんてことも、お酒が好きな人にとってはありがちな悩みだろう。本書によれば、原因の多くは「体の処理能力を超えるアルコールを飲んだということ」にあるという。

 巷でもささやかれるが、数種類のお酒をまたがって飲む“チャンポン”はやはりご法度。その理由は「自身が飲んだアルコールの総量が分からなくなってしまう可能性があるから」だ。当然、死に至るリスクも高い「一気飲み」もお酒の席ではタブーとなるが、じつは、人それぞれの適切な飲酒量を見きわめるための計算式があるので紹介してみたい。

 ここで鍵となるのは、肝臓のアルコール処理にどれほどの時間がかかるのかということだ。その前提としてまず覚えておきたいのはお酒に含まれるエタノールを算出する「純アルコール量」の計算式で「アルコール度数÷100×飲んだ量(ミリリットル)×0.8(エタノールの比重)」で割り出せる。

 そして、そもそも人間が1時間で分解できる純アルコール量の目安は「体重×0.1」といわれているため、たがいの数値を比較すれば、自分が飲み過ぎているかどうかを判断できるというわけだ。

 お酒というより、お酒の席というのはある種の魔法がかかっていて、会話が弾んだりするとついつい上機嫌になってしまうもの。これからの忘年会シーズン、くれぐれも“やらかしちゃう”ことのないよう、ほどほどをわきまえつつ会社の同僚や上司、気の合う仲間との大切な時間を過ごしてほしい。

文=カネコシュウヘイ