1つでも当てはまる人は要注意!“歯の駆け込み寺”スーパードクター考案の「歯周病予防」とは?

健康・美容

2019/2/27

『歯周病は1日で治せる!』(清水智幸/文藝春秋)

 20歳以上の日本人の8割近くが、かかっているとも言われる「歯周病」。この数字を見ると、「自分も歯周病なのでは?」と不安になる。「予防歯科」が注目されるようになり、定期的に歯医者に通う人も増えているが、自分で予防できればなおよしだ。

 これほど多くの日本人が経験している歯周病だが、治療法などについての誤解が多いと『歯周病は1日で治せる!』(文藝春秋)は指摘する。著者は、1日で歯周病の原因を除去する「ペリオド(PERIOD.)」を考案し、“歯の駆け込み寺”として知られる東京国際クリニック歯科院長の清水智幸氏。ここで、豊富な知識のもと清水氏が解説する歯周病のあれこれについて、本書の一部を抜粋して紹介しよう。

■1つでも当てはまる人は要注意! 歯周病のセルフチェック

 まずは、以下の項目で、自分の歯ぐきの状態をチェックしてみよう。

1 目覚めたとき、口の中がネバネバする。
2 ブラッシングすると出血する。
3 口臭が気になる。
4 歯ぐきに違和感がある。
5 歯ぐきが赤く腫れている。
6 固いものが噛みづらい。
7 歯が長くなったような気がする。
8 前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間ができ、食べ物が挟まる。
(書籍P60-61からの抜粋)

 毎日ではなくても、寝起きに口の中のネバつきを感じる方は多いのではないだろうか? 本書では、ひとつでも当てはまる場合は、歯科医院の受診をオススメしている。定期的に受診していない方も、これを機に受診をしてみてはどうだろう。

■正しい歯磨きで歯周病を予防!

 歯周病の予防には、毎日の歯磨きが重要。セルフチェックで当てはまる項目があった方もそうでない方も、普段の歯磨きを見直してみよう。

 まず、歯ブラシは柔らかいものを選ぶこと。著者が大学で行った実験によると、歯ブラシの硬さとプラーク(歯垢)の落ち方には明らかな関連がなかったそう。つまり、プラークを落とすために大切なのは、歯ブラシの硬さではない。それなら、歯の表面や歯ぐきを傷つけないためにも、柔らかいものが推奨されているというわけだ。

 歯磨きの回数は、朝晩の2回で十分。タイミングも、それほど重要ではない。朝は、起床直後でも朝食後でもいいし、夜は食後でも寝る直前でもいい。ただ、3回磨いたからといって、適切な強さでやれば歯ぐきの擦過傷になることもないなので、あまり神経質にならなくても良さそうだ。

■噛んで美しい顔を手に入れる!

 審美治療にも携わる著者によれば、「噛めることが、見た目の若さ・美しさにも直結」するそう。顎の筋力が落ちると、頬がたるみ口角も下がり、老け顔になってしまう。顔にハリを取り戻すためには、「ひと口30回、一度の食事で1500回噛むのが理想」だ。実際に、重度の歯周病で噛めなかった患者さんが、治療で噛む力を取り戻し、フェイスラインが引き締まったというケースが多々あるらしい。化粧品やサプリメントでのアンチエイジングもいいが、「噛む」だけならお金もかからない。何よりも、毎日のことなので、少しずつ「噛む」ことを意識してみてもいいかもしれない。

「歯周病」「プラーク」「予防歯科」などの言葉は、テレビCMや広告で目にすることも多く、気になっている方も多いだろう。本書には、歯周病にまつわる様々な情報が盛り込まれているので、知識を深めるためにも、ぜひ手に取っていただきたい。定期的に歯科健診を受けていて心配ないという方も、万が一の時のために治療のオプションを知っておいて損はないだろう。

文=松澤友子