恋愛偏差値ゼロのハナさんがとにかく可愛い…! ポンコツ部下への恋心が全開で空回る『高嶺のハナさん』

マンガ・アニメ

2020/1/28

『高嶺のハナさん』(ムラタコウジ/日本文芸社)

「好きな人の前では素直になれない…」という恋の悩みを抱えている人はとても多いはず。本当は大好きなのに、好きな人に冷たくしてしまったり、不機嫌な態度を取ってしまったり、そのたびに深く後悔し、好きな人への想いを募らせているのでは? でも安心してください。『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)で不定期連載中の『高嶺のハナさん』(ムラタコウジ/日本文芸社)を読めば、自分の不器用さなんかたいしたことないな、と思えるはずだから。

 老舗菓子メーカー、ミツバチ製菓の商品企画部で働く主人公・高嶺華27歳(以下、ハナさん)。彼女は、自身が企画した商品を次々とヒットさせる超エース社員です。さらに、社内には高嶺華激団(たかみねかげきだん)と呼ばれる隠れファンも多くいるクールビューティー。

 そんなハナさんの想い人は部下の弱木強、24歳。彼は、徹夜で作成した企画書データを家に忘れてしまったり、花見の場所取りを任されたのに寝過ごしてしまったりするポンコツダメ社員です。ちなみに弱木くんは仕事ができて可愛らしさもあるハナさんに憧れており、ふたりは両想いです。

 ハナさんは彼が失敗するたびに激怒しているので、弱木くんはもちろん、周囲の人々も彼女の恋心に気づいていません。一方でハナさんは、弱木くんにキツくあたってしまう自分を責める毎日…。そう、バリキャリOL・ハナさんには“好きな人に素直になれない”という弱点があったのです。そんな彼女の恋愛空回りエピソードを見てみましょう。

■弱木くんを褒めることができない

 弱木くんに優しくできない自分を変えようと、恋愛指南書を読んだハナさん。そこには「とにかく男を褒めまくる」というアドバイスが書かれていました。さっそく実践しようと意気込んだハナさんですが、その日弱木くんが手渡してきたのは「とんこつチョコミント」という新商品の企画案でした。弱木企画「とんこつチョコミント」を褒めようとしたものの、どう考えても意味不明のお菓子。彼を褒めたい気持ちと企画書のひどさに耐えられない気持ちの間で揺れ動いた結果「なんて素晴らしい企画書なのかしら」と言いながら企画書を破り捨てます。その後、ハナさんはトイレの中でひとり反省会をするのでした。

■好みの男性のタイプで真逆のことを言ってしまう

 ハナさんは弱木くんのダメさを含めたすべてを愛しています。彼の「主張のない顔」「頑張ってるのに成果を出せない仕事の不器用さ」「少し高めのハスキーボイス」「弱木強とかいう弱いのか強いのかよくわかんない名前」…ダメな弱木くんこそが、ハナさんにとって絶対の正義。

 しかし、弱木くんに“好きな男性のタイプ”を尋ねられたハナさんは、心の中で「弱木くんだよ!」と思いながら、こう答えます。

「仕事ができて決断力があって男らしい人かしら(キリッ)」

 なぜか弱木くんとは真逆のタイプを口走ってしまったのです。もちろん、弱木はハナさんの好みが自分だと気づくはずもなく、ふたりの気持ちは剛速球ですれ違っていくのでした。

 ハナさんと弱木くんのワキを固めるキャラクターもかなり濃厚です。なかでも、ハナさんに匹敵するほど男性社員の人気を獲得しているゆるふわ女子社員“イチゴちゃん”こと天井苺のバイタリティは相当なもの。高嶺華激団に流出してしまった自分のファン(イチゴ親衛隊)を取り戻すためにさまざまな作戦を講じますが、ことごとく失敗します。イチゴちゃんのたゆまぬ努力にも注目です。

 恋愛偏差値ゼロのハナさんと弱木くん、ふたりの恋ははたして成就するのか。本作の第1巻は続々重版し、人気沸騰中。ふたりの今後から目が離せません。

文=丸井カナコ