紙とペンさえあればあやふやな未来が確実に! あなたの夢を叶える「リスト」の魔法

ビジネス

2020/2/28

『仕事と自分を変える 「リスト」の魔法』(堀正岳/KADOKAWA)

 やるべきことが多過ぎて、頭の中が絶えずパニック状態…。昨今は「マルチタスク」というキーワードもたびたび聞かれますが、家事にしろ仕事にしろ、こなさなければならないコトは分かっているはずなのに、どれから手を付ければよいか迷ってばかりでモヤモヤしている人たちも少なくないかもしれません。

 そんな状況を打破するためには「リスト」を活用するのがおススメ。リストは「未来を呼び寄せてくれる道具」だという書籍『仕事と自分を変える 「リスト」の魔法』(堀正岳/KADOKAWA)を読めば、モヤモヤした日常にきっと別れを告げられるはずです。

これだけは覚えておきたいリストの基本

 リスト作りで肝心なのは「自分にとって気持ちよくかけて、見直しやすいパターンを作っておくこと」だと主張する著者。ルールは人それぞれではありますが、本書では、これから作り始めようと思っている方に向けて基本的な要素を紹介しています。

バレット

 リストの基本は「箇条書き」ですが、項目ごとに分けるために使ってみたいのがバレットと呼ばれるさまざまな記号です。

 一般的には「・(中黒)」をよく見かけますが、他にも「*(アスタリスク)」や「□(チェックボックス)」などを、その日の気持ちや用途に応じて使い分けてみるのもアリです。

行間と文字の大きさ

 あとになって見返すことも考えると、リストの見栄えも大事です。行間や文字の大きさに正解はないものの、内容によっては「細かい情報を受け取っている」もしくは「大まかにまとめられたものを見ている」など、そこから得る心理的な効果も変わってきます。

 そして、書く場合にもうひとつ心がけておきたいのが「リストの続きを裏側に続けて書かない」ということ。あとで全体を見渡す必要があるので、ノートであれば片面だけで完結するようにしましょう。

字下げで構造を作る

 リストを整理しているうちに、項目をさらに掘り下げたくなる場合があります。そんなときに役立つのが、字下げを使って内容を整理する方法です。

 例えば、旅行へ持っていかなければならないモノを整理するとしましょう。「パスポート」や「着替え」などを単純に羅列していってもよいのですが、それだけでは何をどう準備するべきか分からないので、「忘れてはいけないもの(すでに持っている)」「忘れてはいけないもの(これから準備する)」と記述して、字下げを使ってその下に並べていけば、何を用意すればいいのかがより明らかになります。

 この方法は「アウトライン」と呼ばれる場合もありますが、目的に応じてリスト内でさらにリストを区分けしてみると、情報をひとまとめにしたり、大まかだった内容を細かく整理していくのに役立ちます。

気分も楽にしてくれる「1-3-5リスト」のススメ

 近ごろは「タスク」という言葉も浸透してきましたが、私たちがリストをもっとも使う場面は目の前に積み重なった「やるべきこと」を整理するときかもしれません。本書ではいくつかの方法が紹介されていますが、なかでも取り上げておきたいのが「1-3-5リスト」です。

 どうしてもやるべきことに目を向けがちですが、じつは、リストを作る本来の意義は「やらないこと」をみきわめることでもあります。その上で役立つのが「1-3-5リスト」です。

 作り方としてはまず一番上に自分にとって最重要のタスクを書き出し、続いて、重要タスクを3つ並べる。そして最後に、雑用にあてはまる5つのタスクを書き出します。

 それぞれの個数はあくまでも目安ですが、忘れてはいけないのが最重要タスクだけは必ずひとつに絞ること。最終的にやらなければならないのですが、気持ちが乗らなかった場合には重要タスクを進めて、それすらも先送りしそうなときは雑用に目を向けるといった流れで、自分にとっての「逃げ道」としても役立てるようにしましょう。

 さて、ここまで紹介してきたのはほんの一部。必要なモノやタスクを整理するだけではなく、リストの目的を「死ぬまでに実行してみたいすべてのこと」や「人生をいかに生きるべきか」などに絞れば、自分自身の生き方を決める指針としても役立てられます。

 紙とペンさえあれば誰でも手軽に始められるので、今日からぜひ実践してみましょう。

文=青山悠