究極の若返り&健康法! 「食べない時間」が老いと病気を遠ざける

健康・美容

公開日:2020/10/7

「空腹の時間」が健康を決める
『「空腹の時間」が健康を決める』(石原結實:監修、石原新菜:著/新星出版社)

 同世代なのに、なぜあの人はあんなにも若々しく、ハツラツとしているんだろう…。歳を重ねるたび、同級生や友人を見て、そんな気持ちになることが多くなってくる。

 憧れているあの人みたいになるには、どうしたらいいんだろう…。そんな悩みを抱えている方は、いつもの食事回数を見直し、内側から変わってみよう。『「空腹の時間」が健康を決める』(石原結實:監修、石原新菜:著/新星出版社)は、「食べない時間」を作ることで健康や若々しさを手に入れようと説く、興味深い1冊だ。

 監修者であり、医学博士の石原結實氏は、ジョージア共和国科学アカデミー長寿医学会名誉会員。スイスの自然療法病院やモスクワの断食療法病院で、ガンをはじめとする数々の病気、自然療法を学び、長寿食の研究のため、コーカサス地方の長寿村にも赴いた。

 現在はイシハラクリニック院長であり、健康増進を目的とする伊豆の保養所「ヒポクラティック・サナトリウム」の施設長でもある。

 一方、著者の石原新菜氏は健康ソムリエ講師。医学生の頃から父である結實氏と共に世界各地の病院などを視察し、自然医学の基礎を養ってきた。今はイシハラクリニック副院長、ヒポクラティック・サナトリウム副施設長として活躍する傍ら、メディア出演や講演活動なども積極的に行う。

 そんな2人は本書を通して、過食を止め、毛細血管を強くしようと訴えている。

「ゴースト血管」は健康・美容の大敵!

 そもそも、私たちの健康には血流が大きく関与している。血流が悪いと酸素や栄養素、水分が届けられず、細胞が順調に働けなくなり、体調不良や病気、老化、冷えなどさまざまな悪影響が出てくるのだそう。

 血管というと、動脈や静脈にスポットが当てられやすいが、著者たちが注目するのは「毛細血管」。毛細血管は全身の血管の9割以上を占めており、動脈や静脈よりも細くて繊細な作り。小さな細胞へ酸素や栄養素、水分を届け、老廃物を回収してくれる。髪の毛の約10分の1ほどの細さの血管は、健康に大きな影響を与えている。

 しかし、内臓の働きが低下するように、毛細血管も加齢と共に衰えていく。最近、メディアでよく耳にするのが「ゴースト血管」というワード。ゴースト血管とは、働きが非常に悪くなり、血流がほぼ途絶えた毛細血管のこと。こうした状態が続くと、毛細血管自体が消失してしまったり、骨粗鬆症が引き起こされてしまったりするのだそう。これは、とても恐ろしいこと。一般的には40代で、早い人では30代から毛細血管が減少し始めるという。

 では、毛細血管をゴースト化させず、強くするにはどうしたらいいのか。その答えが、「空腹の時間を作る」だ。

「空腹」がなぜ、健康に繋がるのか

 毛細血管の強さと「空腹」は一見、繋がりがなさそうに思えるかもしれないが、実は深く関係している。

 私たちにとって1日3食は当たり前なように思えるが、体を動かす機会が少ない現代人にとって、それは過食。食べ物を消化し、体内に吸収することは体にとって重労働。

 3食欠かさず食べていると、消化が終わった頃に次の食事がやってくるので胃腸が休めず、胃腸ばかりに血液が集中してしまうため、その他の部分が血液不足に。流れるべき血液がない状態の血管は次第に“ゴースト化”してしまう危険があるのだという。

 さらに、食べすぎると取り入れた栄養素の消費が追い付かず、血液中に脂質や糖質が溢れ、「ドロドロ血液」に。細胞に栄養・酸素・水分を届けて二酸化炭素を回収するという仕事が滞ってしまう。食べすぎが続くと、細胞の働きが少しずつ、しかし着実に低下していってしまうのだ。

 しかし、空腹であれば大量の血液を胃腸に回す必要がないので、体のあらゆるところで血液が使える。細胞を元気にするために、酸素や栄養素を運び、老廃物を回収できるのだ。

 だから、著者らは1日3食をやめ、食べない時間を作ることで血管を元気にし、健康や若さを手に入れようと訴える。本書には「満腹」が体に与えるダメージがさらに詳しく記されており、「朝だけ断食」のやり方も知れるようになっているので、必見だ。血管再生力をサポートする食材や、すぐにできる食べすぎ予防テクニックも参考にしてみてほしい。

 目からウロコなこの健康術は、内側から体を変えていけるのが特徴。ぜひこれを機に、元気に長生きできるよう、自分の体を守ってみてほしい。

文=古川諭香