サラリーマンが“副業で億”を稼ぐまでの道のり

　でも、すぐに副業で稼げるようになれるとは信じがたいのも事実です。

だからまず、会社員のマインドブロックやリミッターを外すことが必要です。

　サラリーマンだからできない、時間がない、自分には無理、何からやったらいいかわからない…次々に出てくる言い訳とマインドブロックを消すことで、自ら稼ぐ脳に書き換えることができると、もふ社長は強調しています。

　そのためには少しずつ、たとえ30分でも何か始めて、続けてみることだ、と。

　毎日30分。どんなことならできそうですか？

　もふ社長は「楽しいこと」から始めることを勧めています。

なぜかというと、稼いでいる人たちは天才でも、生まれつき幸運に恵まれているわけでもないからです。圧倒的に努力しています。その努力とは「ゲームや趣味レベルで楽しいから、ついやりたくなってしまう」という種類のものです。

　会社員として働きつつ、自分が心から楽しいと思えるものを探し、行動を起こす。これならできそうな気がしませんか。

　これが第一歩です。その一歩が、億を稼ぐ道に続いています。

　もちろん、精神論だけで終わらずに、かなり緻密な戦術まで書かれているのが、この本のすごいところ。

　そうやって、もふ社長が成功を掴んだリアルな軌跡が、次の3億円へのロードマップです。

　そして、株で当てる道のり、不動産投資で安定収入を得る道のり、今から人気ブロガーとYouTuberになって資産を蓄積する道のりを本の中で全公開しています。

　3億円なんて夢のまた夢…。そう思うのも無理はありません。でも、ロードマップの前半を見てください。彼自身もごく普通の会社員でした。

　会社の中でくすぶっていたり、リーマン・ショックの影響で会社が潰れそうになったりと、不遇の時期からスタートしています。

　つまり、もふ社長もかつてはどこにでもいるサラリーマンだったのです。

先ほども言ったように僕のやり方をそっくりそのままマネしても成功するとは限りません。（中略）
でも、僕の「成功した道の描き方」の真似をしながら考えていけば、より確実に速いスピードで皆さんも「自分だけの成功する道」を描くことができ「稼ぐ力」をつけることができるはずです。

　稼ぐ力は一朝一夕には身につきません。でも、何もやらないといつまでも今のままです。まとめのセクションは、この言葉から始まっています。

稼ぐチャンスとタイミングは「今、やる人」にだけ訪れる

　もふ社長が歩んだ道も山あり谷あり。チャンスを掴むには行動あるのみと背中を押してくれます。

　現状を変えたいけど何をすればいいのかわからない。そんな人に手にとってもらいたい1冊です。

文＝深谷恵美