作中のキャンプごはんを再現！ ゆるキャン△ステンレスなべでキャンプごはん作ってみた！
アニメ 公開日：2021/6/30
2021年5月31日に発売され、一時はAmazonで品薄状態となるなど人気を得ている『ゆるキャン△ キャンプしよう! ステンレスなべBOOK なでしこver.』（宝島社）と『ゆるキャン△ キャンプしよう! ステンレスなべBOOK リンver.』（宝島社）。『ゆるキャン△』に登場する“キャンプごはん”に焦点を当てた、各キャラクターの顔のエンボス加工が施してあるステンレスなべがセットになっている本だ。
『ゆるキャン△』に登場する女の子たちは、主人公の各務原なでしこを筆頭に、みんな食べるのが大好き！ またチャレンジ精神も旺盛で、作中にも彼女たちが自作するキャンプごはんが多数登場する。コンビニ食材などを活用した簡単なものからみんなでわいわい作る本格鍋料理まで、そのバリエーションは非常に幅広い。
冬の寒空の下で火を囲み、温かいキャンプごはんを楽しんでいる彼女たちを見ていると、登場する料理がたまらなくおいしそうに思えてくる。せっかくなべを手に入れたし、彼女たちが味わっているあの料理を筆者も食べてみたい……！ ということで、本書についているステンレスなべを使って、作中に登場するキャンプごはんを作ってみた。
「坦々餃子鍋」
1つめは、1巻の第4話に登場する「坦々餃子鍋」。アニメではシーズン1の3話で出てくる。以前、もう1人の主人公・志摩リンがソロキャンを楽しんでいたところ、道端のベンチで昼寝をしていて夜になってしまい帰れなくなったなでしこと遭遇したことがあった。その時にリンが振る舞った「カレーめん」のお礼に、なでしこが作ったのがこの坦々餃子鍋だ。
食材などの詳細はアニメの画面から分かる範囲で再現。ねぎ、白菜、餃子、しめじ、豆腐、ニラ、もやしを坦々鍋の素で煮込めば完成だ。坦々鍋の程よいピリ辛と濃厚なコクが野菜や餃子に絡み、体がぽかぽかしてくる。今は夏なのでクーラーの効いた部屋でのへやキャンとなったが、冬に外で食べたらたまらないだろうなと思わずしみじみ。
「ごま豆乳きりたんぽ鍋」
2つめは、6巻の32～34話にかけて登場する、ごま豆乳スープで作る「きりたんぽ鍋」。アニメではシーズン2の5～6話で描かれている。なでしこが所属する「野外活動サークル（通称：野クル）」のメンバー・大垣千明と犬山あおい、リンの友達・斉藤恵那が3人で山中湖へキャンプに行った際に作ったもの。なでしこに教わったごま豆乳スープ味を作るべく材料を買い込みキャンプを楽しむも、標高1000mを超える山中湖は極寒で――というストーリー。
食材は本書に掲載されている写真、作中で描かれるなでしことのSNS、千明たちがかごに入れていた商品をチェックし、ねぎ、三つ葉、舞茸、バター、豚汁の具、鶏団子、ごま豆乳鍋の素、きりたんぽ、ごま油を使用。なでしこのおすすめに従いきりたんぽをごま油で焼き、ほかの具材とともに鍋で煮込むだけ。きりたんぽは千明たちのように、ごはんをつぶしたものと塩水で作ることもできる。ごま油で焼いた香ばしいきりたんぽと鶏やきのこの出汁が溶けだしたごま豆乳スープは相性抜群！ 体にじんわり染み渡るやさしい味に、三つ葉の爽やかな風味が良いアクセントになっていた。
どちらも普通に作ればそこまで珍しい鍋料理ではないが、作品を楽しみ、作中から食材を探して購入し、彼女たちのこだわりも詰め込んで再現するという過程があることで、自分もその一員になれたようなわくわく感が味わえる。可愛いステンレスなべのおかげで、その楽しみもひとしお！
この『ゆるキャン△ キャンプしよう! ステンレスなべBOOK』では、ほかにも「焼き豚まん」や「トマトすき焼き」など、作ってみたいキャンプごはんが多数紹介されている。登場する話数も併せて書かれているので、「これどこで見たんだっけ……」と困る心配もナシ！ また、『ゆるキャン△』の作者であるあfろ先生のキャンプ事情を知ることができるコーナーも。なかなか自由に外出できない今だからこそ、本書で作りたいものに目星を付けて、キャンプごはんでリフレッシュしてみるのもいいかもしれない。
調理、文＝月乃雫
