明治初期、牛乳がなかなか普及しなかった理由とは?/日本の食べものクイズ<雑学大王 日本史編>

暮らし

公開日:2021/7/14

【答え】赤ちゃんに飲ませると牛になる

【解説】
精神を安定させるからストレスにいいとか、骨をしっかりさせてくれるなどという効果のために、牛乳が見直されてきた。この牛乳が普及しだしたのは明治4年(1871)頃である。主に牛肉屋が売っていたようで、「栄養があるので、赤ちゃんに飲ませれば、健康になり、ひとりでに育ちます」というのが売り文句。そこで、「乳母いらず」と名づけられていた。その頃の母乳不足の母親は、乳母を雇っていた。だから、牛乳なら、乳母がいなくてもオーケーというわけである。けれども、牛の乳は牛に飲ませるものという考え方が根強く、「牛の乳を飲んだ赤ちゃんは、大きくなっても二本足で立てなくなり、四足で歩くしかない」という偏見も多かった。牛乳の栄養が理解され、広まるには、けっこう時間がかかったようだ。

雑学総研

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