江戸時代の食生活で間違っているのは?/日本の食べものクイズ<雑学大王 日本史編>

暮らし

公開日:2021/7/28

【答え】毎朝欠かさず、味噌汁を飲んだ

【解説】
冷蔵庫も電子レンジもなかった時代、食事は原則として毎食ごとに煮炊きした。江戸初期は、朝食と夕食の一日二食が普通。昼食を食べる習慣は、江戸の中期くらいからのようである。そのかわり、一食に大人一人が二合半のご飯を食べたという。もっとも、たいていは麦七割に米三割、あるいはアワ、ヒエ入りの飯をたいた。朝は、温かいご飯にほうじ茶、漬け物程度。昼は家にいれば朝食の残り。出先の場合は握り飯などの弁当か、屋台の蕎麦ですます。夜は一汁に二菜程度のおかずがついた。みそ汁のことを「おみおつけ」というが、これを漢字で書くと「御御御汁」。つまり、御の字が三つもつくのだ。けっして粗末なものではなかった証拠である。文化文政時代(十九世紀前半)には、豆腐を調味した汁で煮たもの、きんぴらごぼう、煮豆、油揚げつけ焼き、小松菜ひたしもの、若布のぬた、木の芽田楽、冬瓜くず煮、いんげん煮びたし、なすの揚げ出し、ふろふき大根、とろろ汁などがおかずだったと伝えられている。動物性タンパク質は魚類でとった。めざし、芝えびの空炒りなどが多く、たたみいわし、いわし塩焼き、にしん塩引き、まぐろキジ焼き、さば味噌づけ、こあじ煮三つ葉、なまりのきゅうりもみ、どぜう鍋、くじら汁、すだこ、さんま干物などが食べられていた。

雑学総研

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