ひろゆき「あなたの感想ですよね」は1回しか言ってない? 「プライベートで論破はやめとけ」と断言する理由を聞いた【インタビュー後編】

ビジネス

公開日:2026/4/9

――(笑)。本の中で、「僕の真似をして『はい論破~』みたいなことをしている小学生もいるそうですが、正直、そういう生き方はまったくおすすめしません」と書かれています。実際、ひろゆきさんにはこうした言葉のキャッチボールは、どう映っているのでしょう?

ひろゆき:社会の中で生きていくスキルとしてはあった方が得だと思うんですよ。会社の中でプロジェクトを進めているときに、根拠のないことを言う人がいたら、「それは根拠がないじゃないですか」と反論すべきだと思う。事実に基づいて、ロジカルに話をすべきだろうと。ただ、それをプライベートに使っちゃダメだよねって話なんです。毎日顔を合わせるだろう家族に対して、論破するような接し方をすれば、当然、相手は嫌な思いをする。プライベートで論破的なことをやってもデメリットが大きすぎるでしょって。

――とはいえ、ひろゆきさん=論破というイメージが大きく、ひろゆきさんを見て影響される人も少なくないと思うんですよ。

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ひろゆき:そもそも、僕は「はい、論破!」みたいなことをやったり言ったりしたことってないんですよ。「それってあなたの感想ですよね」も、『TVタックル』で一回言っただけで(笑)。

――「お前はもう死んでいる」(『北斗の拳』のケンシロウのセリフ)が、実は原作では一度しか使われていないのと一緒だと(笑)。イメージが先行しているがゆえに誤解を生むという。

ひろゆき:『論破力』という本を出したときも、本の中で「論破はするべきではない」って書いていて、僕は一貫して無駄だよって言っているんですけどね。思い込みやイメージで、人を見てしまうことってよくあることですから、伝わらない人が誤解をするんだったら、それはもう仕方ない(笑)。そんなもんだよねって。

――先ほど、ひろゆきさんは「仕事」だとお話しされていましたが、そうした役割を期待されること自体はイヤではないんですか?

ひろゆき:僕は、『ニコニコ動画』というサイトを作っていたので、裏方さんの気持ちがくめてしまうというか。こういう企画でこういう出演者さんがいて、こういう話の流れになるというときに、制作サイドが意図していることが分かるので、そこに乗っかりたいという気持ちがあるんですよ。番組を作ることって共同作業ですから。共同作業の一環として、求められた役割を果たすという気持ちですよね。

――本質的にディスカッションは好きなことだったりするのですか?

ひろゆき:何か自分のやりたいことを通すときに、そのスキルがあると割と通りやすくなる。それに、何か間違った提案を受けたときに、「これ間違ってますよ」と言えれば、失敗しなくて済む。ですから、対話スキルがあるおかげで、おそらくそんなに損はしていないし、なんだったらビジネス上では得をすることが多い。皆さんもあると思うんですよ。自分の中で、なんとなく良くないなと思っているのに流されてしまって、ふたを開けたら案の定、良くない結果になるみたいなことが。そのときに、「なんで反対しなかったんだ」って責任を吹っかけられることもある。僕は割とどんなときも反対意見を言って、失敗したときに、「ほら、言ったでしょ?」って言える側にいたい(笑)。ただ、プライベートではやるだけデメリットが多いので、それでもやりたいという人はどうぞって感じですね。

取材・文=我妻弘崇

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