接客で使える英語「Here’s a little gift for you.」はどんな意味? スマホ決済やタブレット注文など、最新の接客英語もカバーした厳選フレーズ集【書評】

暮らし

PR 更新日:2026/5/26

 接客英語をひとつひとつわかりやすく。
接客英語をひとつひとつわかりやすく。(Gakken)

 2025年の訪日外国人客数は約4,270万人となり、初めて年間4000万人を超えたことが報道された。増え続ける外国人観光客を迎えるなか、接客業において「そろそろ英語でのお客様対応に慣れないとまずい……」と焦っている人も少なくないだろう。

 とはいえ、英語学習から遠ざかっていたり、仕事が忙しくてなかなか勉強の時間を取れなかったりすると、接客英語習得のハードルを高く感じてしまうのも無理はない。そんな人におすすめしたい本が、累計1000万部の大人気シリーズ「ひとつひとつわかりやすく。」から登場した『接客英語をひとつひとつわかりやすく。』(Gakken)だ。

 この本の特長は、すべての業種で必要な接客英語を1冊にまとめていること。冒頭の章には全業種共通で使用することができる汎用性の高い便利なフレーズが、さらに続く各章には飲食業、販売業、宿泊、交通など、業種別に必要なフレーズが掲載されている。

 接客英語をひとつひとつわかりやすく。

 このレビューのタイトルに書いた「こちら、サービスです」という言葉は、業種を問わずよく使われる言葉だろう。しかし、そのまま「This is service.」と言っても通じない。英語のserviceは奉仕・役に立つという意味であり、「無料サービス」「おまけ」「値引き」のような意味はないからだ。

 プレゼントを渡しながら「こちら、サービスです」と言いたいときは「Here’s a little gift for you.」と言う。追加のおまけなどを渡しながら言うときは「Here’s a little extra for you.」、飲食店でお店からのサービスとして一品出すときは「This is on the house.」と言えばよい。

 接客英語をマスターするコツは、日本語を直訳しようとせず、定番のフレーズや汎用性の高いフレーズをそのまま覚えてしまうこと。「長い英語フレーズを覚えられるかな」と不安になるかもしれないが、本書で紹介されているのは、短くて、覚えやすくて、すぐに使える表現ばかり。優しいレベルなので、日本人が言いやすく、英語圏以外からのお客様(英語ネイティブでない人)にも伝わりやすいので、忙しい接客現場でも即実践できる。

 接客英語をひとつひとつわかりやすく。

 昨今はスマホ決済や電子マネー、タブレット注文を取り入れているお店も多いだろう。本書は現場で働く人に寄り添い、「こちらを読み取ってください」「QRコードをかざしてください」といった、よく使うフレーズが多く掲載されている。また、発音の目安としてカタカナ表記があるほか、各ページのQRコードや音声再生アプリからネイティブスピーカーによる読み上げ音声を聞けるので、英語初心者も困らない。本当に、英語に苦手意識を持っている人の味方になってくれる本だ。

 筆者はかつてワーキングホリデーでオーストラリアに滞在し、英語での接客をした経験がある。当初は「接客英語って高度な文法や単語が必要なんだろうな」と不安だったが、業務で使う英語はだいたい決まっているので、よく使う表現を覚えたら短期間でスムーズに接客ができるようになった。お客様の目を見て言葉を交わし、おすすめしたものを気に入ってもらえたり、笑顔で「Thank you.」と言ってもらえたりしたときの達成感は忘れられない。

 現在はスマホを使えば瞬時に翻訳してくれる便利な時代だが、つたない英語でも相手の目を見て自分の口で話し、心が通じ合ったときの喜びは特別なものだ。そんな気持ちのこもった接客を受けたお客様も、きっと「大切にされている」「歓迎されている」と感じるだろう。

 接客において大切なのは、完璧な英語を話すことではなく、伝えようとする姿勢だ。英語が苦手だけれど英語で接客する必要がある人はもちろん、新年度でアルバイトを始める学生さんにも、本当に使える「やさしい英語」を学べる本書をおすすめしたい。きっと英語での接客対応が怖くなくなるだろう。

文=ayan

あわせて読みたい

接客英語をひとつひとつわかりやすく。

試し読み *電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します