第38回「マイペースと歩く」/鈴原希実のネガティブな性格がちょっとだけ明るくなる本

マンガ

公開日:2026/7/22

日常生活の中に潜んでいるほんの小さな緊張。
みなさんは感じたことがあるでしょうか?

例えば私の場合、お会計で現金を出す時に「今小銭を落としちゃいけない!」と思うとかえって緊張してしまい、そのまま小銭を落とすみたいなことがよくあります。

他にも初めて入るラーメン屋さんの券売機とか、初めてのお仕事現場に行く時の扉を開ける瞬間などなど。

もう常に緊張していると言ってもいいほど、緊張しいな人間なのです。

こういう方、意外と私以外にもいるのかな? と思います。

でもやっぱり終始緊張し続けていると、どんどん気持ちもすり減っていってしまうし、心も落ち着かなくて休まらなくなってしまいますよね。

今日はそんなあなたにぜひ読んでいただきたい漫画をご紹介します。

タイトルは「マイペースと歩く」。

あらすじは、
人目を気にして中学生活を送る女子生徒・近藤。
彼女の前の席に座る高橋は、寝癖をつけたまま登校す
るなど、周囲を気にしないマイペースな性格だった。

そんな対照的な二人を中心として描かれるほろ苦く、優しい日常系作品となっています。

この作品の個人的に好きなポイントとしては、人としてみんなが完璧すぎないところです。
その絶妙なバランスがこの作品をこの作品たらしめているなと思いました。

みんないい意味で人間らしさがあって、それをお互いが許容しているような空気感が溢れていて、それがすごく素敵だなと思います。

作中で近藤は、周りの目がすごく気になってしまう子。
そして高橋は、とにかくマイペースで自分を持っている子という風に描写されていくのですが、
実際近藤は思いのほか思い切りが良いところがあるし、高橋も色んな葛藤がありつつ日々過ごしているんですよね。

そうやって1つの要素で、この人はこういう人!と断定されすぎない、多面性のある描写がされているところがすごく人間味もあって興味深いなと思いました。

この作品に出てくるお話の1つに、近藤が受験勉強に追い込まれて「頑張らなきゃ…」という思考になりすぎてしまうという回があります。

近藤は勉強をがんばっても、うまくいかない未来しか見えなくて不安になってしまうのですが、そんな時に高橋がキャッチボールをしないかと誘ってきます。

なぜキャッチボール? と思いながらやっていると、高橋が、
来年別の高校に進学した時、今この時のことがいい思い出になっていると思う。
「今それどころじゃないよってことしてても そういうのが懐かしくなっていくと思う」と話すのです。

これを聞いて近藤は、頑張れとかそんなに頑張らなくていいよとか言わないんだよなーと思うと同時に、来年の春笑っている自分が想像でき、頑張ろうと意気込むのでした。

私はこの回を見て、結局大事なことって案外そういった必要不可欠とは別のところにあるのかもしれないと感じました。

日々やらなきゃいけないことって色々あると思います。
でもその中で自分が笑顔になれる瞬間みたいなものを手繰り寄せていくこと。

そういった瞬間を大切にすることが必要なのではないかなと思うのです。

そういったことを積み重ねていくと、いつの間にか豊かに、マイペースに過ごせるようになっているのかなと思います。

あんまり思い詰めすぎず、ゆったりまったりと日々を過ごしていきたいですね。

私はみんなの味方なので、みんなもあんまり根詰めすぎないようにね。心穏やかに日々過ごせますように。

ぜひこちらの漫画読んでみてください。

<第39回に続く>

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