燻製鍋がなくたって大丈夫!! 初心者でも簡単にできる絶品燻製レシピ

食・料理

2017/1/2

『いぶり暮らしレシピブック』(扶桑社)

 自宅で作るとなると、ハードルが高そうな燻製。スモークチップなんて買ったこともないし、燻製鍋もない。だが、燻製特有の香りと風味には、他では味わえない魅力がある。できることなら、もっと日常的に味わいたい。筆者も前から悶々とそんなことを考えていたのだが、そんな中、先日気になる本を入手した。自家製の燻製を楽しむ同棲中の2人を描いたコミック作品、『いぶり暮らし』に出てくる燻製が作れるという、『いぶり暮らしレシピブック』(大島千春/扶桑社)だ。

 本書によると、「熱燻」と呼ばれる高温で燻すものであれば、中華鍋と金属製のボウルでお手軽に作れるとのこと。専門の道具も必要なく、思ったほどハードルは高くなさそうだが、筆者の家には中華鍋がない……。しかし中華鍋で可能ならば普通のフライパンでも可能なのでは?と思い立ち、フライパンで実践してみることにした。

■まずは、準備!


 用意するのは、フライパン、丸い網や落し蓋、アルミホイル、スモークチップ、そして画像にはないが、フライパンと同じか少し小さいくらいの金属製のボウル。落し蓋は、100円ショップに蒸し料理にも使えるという脚付きの便利なものがあったので、それを購入した。


 まずはフライパンに焦げ付かないようアルミホイルを敷き、スモークチップを乗せる。


 その上に落し蓋(網)を乗せ、アルミホイルに乗せた食材を置く。


 強火で加熱し、うっすら煙が出てきたら中火~弱火にしてボウルで蓋をして燻す。これが熱燻の基本。

■「燻製カマンベールチーズと燻製ソーセージ」(P.30~P.31)

 では早速、実際に作っていこうと思う。まずは、燻製カマンベールチーズと燻製ソーセージ。どちらも上記の手順に沿ってただ燻すだけなので、初めての人でもすぐにチャレンジできる。


 先ほどのソーセージが燻されて色づき、見事な燻製ソーセージに……!


 ソーセージは香りが良いのはもちろんだが、皮が驚くほどパリッとしていて、1口食べると中から肉汁が溢れてきた。燻す時間は15分~30分。好みの燻し具合を見つけるのもまた楽しそう。


 チーズも、燻す時間は15分~30分ほど。スモークの香りが香る表面と、トロットロに溶けた中身で二度おいしい。ワインと一緒に楽しんだり、パンや野菜をつけて食べると、よりチーズの魅力を堪能できる。

■「燻製卵」(P.66)

 続いては、燻製卵。


 ゆで卵を、だし汁、醤油、みりんで作った漬け汁に半日~一晩漬け、水気をしっかりと拭き取って1時間ほど乾かす。あとはソーセージやチーズと同様、15分~30分ほど燻すだけ。味も香りもしっかりとついていて、食べると口の中に旨みがじんわり広がる。

 燻製をするにあたって新たに買い足したのは、敷くための落し蓋とスモークチップのみ。筆者の家のコンロがIHなことも少し不安に感じていたが、IHでも何の問題もなく作ることができた。肉を一週間ほど漬け込んだりと少し手間をかければ、ベーコンも同様の方法で自作することができるようだ。

 この『いぶり暮らしレシピブック』には、他にも50度~80度で燻す「温燻」や20度以下の低温で長時間燻す「冷燻」の方法、様々なレシピ、書き下ろしの漫画など盛りだくさん。「燻製を作りたいけど難しそう」と躊躇している人は、ぜひとも本書を手に取って、燻製作りの足掛かりにしてほしい。

文=月乃雫