『SNSで夢を叶える ニートだった私の人生を変えた発信力の育て方』――はじめに

エンタメ

公開日:2017/9/15


はじめまして! モテクリエイターの“ゆうこす”こと、菅本裕子と申します。

「モテクリエイター」ってなんだ? と思いましたか? その名の通り、“モテ”を“クリエイト”する。女の子の「モテたい」という気持ちを、誰よりも肯定して、応援して、背中を押してあげる仕事です。
私の活動のベースはSNS(※1)。そういう情報を、Twitter(以下、ツイッター)やInstagram(以下、インスタ)などのSNSを中心に日々発信しています。
YouTubeでメイク方法を実演したり、ライブストリーミング(※2)で私がセレクトした洋服の販売もしています。「TaVision」(※3)というECサービスには、立ち上げの企画段階からアドバイザーとして参加しました。
女性誌から取材を受けることも多く、アパレルメーカーや化粧品メーカーからはコラボ商品のご依頼もいただくように。イベントやセミナーを開催すると、告知後すぐに満席になっています。
ありがたいことに、今は連日のように新しいお仕事の依頼が来るようになり、寝る暇もないくらい忙しい毎日を過ごしています。

でも、こんな充実した毎日を送れるようになったのは、つい最近のこと。
ほんの1年半くらい前までは、ほぼニート生活をしていたんです。やっと自分で家賃が払えるようになったのも2016年の夏のこと。それまではやりたいこともなく、お金もなく、ただ毎日なんとなく生きていました。
私は博多で活動するアイドルグループ・HKT48の元メンバーで、脱退後も一応アイドルを名乗っていましたが、ほとんど仕事はありませんでした。応援してくれるファンもほとんどいなくて、自主開催のイベントを開いたら、参加してくれたのはたった4人……しかも、そのうちの1人はサクラ、なんてこともありました。
ツイッターで「おはよう」とつぶやいたら、「死ね」と返ってくるのが日常茶飯事。もう本当にどん底でした。

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そんなどん底の日々でも、SNSだけは続けていました。
ツイッターで、「私は不幸なんかじゃない」というアピールをし続けていたのです。
その頃は炎上することもあり、SNSは私にとって「戦いの場」だったと思います。
このままじゃいけない。私は何がやりたいんだろうと考えたとき、頭の中に浮かんだのは「モテたい」でした。物心ついたときから、人一倍「モテたい」と思って生きていたんです(笑)。
私にとって「モテる」とは、「男の人を落とす」ということではなくて、男性からも女性からも「かわいいね」「いい子だね」と言われて、みんなに愛される女性になること。
私はそうなりたいんだと気づいて、SNSで「モテるために生きてる」と自分から発信することにしました。

一度どん底を経験しているので、もう恐れるものはありません。
本当に「やりたいこと」を発信しようと決め、それからは、モテる角度の自撮り方法やかわいく見えるメイクを研究しては、その情報を投稿したりしていました。
始めた当時は、私のフォロワーはほとんどが男性だったので、誰にも相手にされず、「いいね」もリツイートもしてもらえない日々。
それでもめげずに発信を続けました。本当にやりたいことで、SNSが大好きだったから。だからこそ、続けられたのだと思います。
するとある日、女性のフォロワーがものすごく増えていることに気づいたのです。それは、私と同じように「モテたい」と思っている女の子たちでした。
そこでインスタを始めてみると、なんと、たった10日でフォロワーが1万人に。私が発信する情報を必要としてくれる人が、そんなにもたくさんいたのです。

「好きなことだけやって生きよう」と決めて、SNSで自己プロデュースを始めてからは、毎日がキラキラして、楽しくて仕方なくなりました。
あんなにやりたいことがなくて暇を持て余していたのに、どんどんやりたいことが溢れてきて、時間が足りないと思うようになったのです。


現在、私のSNS全てを合わせたフォロワーは76万人(※4)。このフォロワーさんたちがいるからこそ、私は好きなことを仕事にできています。
ニートだった頃からたった1年半で、「やりたいことをやって生きる」ことができるようになった。菅本裕子がこうなるなんて、きっと誰も予想していなかったでしょう。

私が今の自分になるまで、やったことはたったひとつ。

“SNSで好きなことを発信する”
ただそれだけです。これにはお金もかかりませんし、面倒な手続きも必要ありません。PCやスマホさえあれば、今すぐにだってできます。
たったそれだけで、私は1年で年収が100倍以上になり、やりたいことだけやって生きられるようになったのです。

これは、私がタレントだからできたこと、というわけではありません。
今、私をフォローして応援してくれているのは、私がアイドルだったことを知らない人たちがほとんどです。
ほぼファンがいない状態から、好きなことを発信し続けていたら、いつの間にかそれが仕事になっていた。職業や仕事は、自分で作れるんです。ちょっと工夫さえすれば。
そんな夢を叶(かな)えてくれたのが、私にとってはSNSでした。

この本では、私がどのようにSNSを使って、「なりたい自分」になっていったのかをお伝えしていきます。具体的な投稿の仕方や、フォロワーを増やす方法もなるべく詳しく書いたつもりです。
これを読んで、あなたがSNSで夢を叶えられるようになったら、とても嬉しいです。
少しでも、そのお手伝いができれば、と思っています。

ゆうこす

▶第1章 叶わなかった初恋 ~ほろ苦いSNSとの出会い~//ddnavi.com/news/400276/a/

※1…ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略。インターネット上で社会的ネットワークを構築可能にするサービスの総称。
※2…映像や音声をリアルタイムにストリーミング配信すること。通信ネットワークを通じた「生放送」。
※3…旅とオシャレが大好きな女の子が、旅の情報をリアルタイムでSNSに発信し、現地で買い付けたものを、その場でネット販売するサービス。欲しいアイテムをリクエストして購入することもできる。
※4…Twitter、Instagram、YouTube、LINE、LINE LIVE、ブログのフォロワー数の合計。本書ではLINE、LINE LIVEもSNSと捉えている。