“物語”の現在時点がここに――「虚淵玄」特集番外編【ダ・ヴィンチ2017年12月号】

特集番外編2

2017/11/6

“物語”の現在時点がここに――「虚淵玄」特集番外編【ダ・ヴィンチ2017年12月号】

編集T

 ずっとやりたかった“虚淵玄”特集。念願が叶い、ようやく実現いたしました。
本やコミックが好きで『ダ・ヴィンチ』を読んでくださる読者の方々にとって、虚淵さんの名前はあまり馴染みがないかもしれません。(小説はたくさんお書きになっているのですが)

虚淵さんの仕事は“あらゆる形式の物語を作ること”。
これまで手掛けてきた作品の種類はゲーム、アニメ、小説、特撮、人形劇などジャンルの垣根を軽く飛び越え、その中には『魔法少女まどか☆マギカ』や『仮面ライダー鎧武』など、社会現象にもなった超ヒットも数多く存在します。
そして、視聴者をいい意味で裏切るハードでエンタメ性の高い物語は「虚淵ワールド」という呼び名がつくほど圧倒的な個性を放ち、数多くのファンを獲得してきました。

そんな虚淵さんの凄さは、巨大なコンテンツを“物語る”力で導くこと、ではないかと思います。

ひとりや少人数でつくり挙げる小説やマンガとは異なり、アニメや実写、映画などの作品には膨大な人員が関わります。様々な事情を抱えた出資者、各々の哲学を持って仕事をするプロデューサーや監督、そしてその下で作業をする膨大な数のスタッフたち。複雑を極める制作の現場でもなお、圧倒的な存在感で「虚淵ワールド」を維持し続けることの難しさ。
シナリオを担当するだけでなく、交渉し、柔軟に対応し、時代とともに進化し、時には信念を貫く為に闘う。虚淵さんの紡ぎだす“物語”によって作品そのものが牽引されていく。そうして複雑化するコンテンツ制作の最先端でいま最も活躍しているのが「虚淵玄」というクリエイターなのです。

特集内では、そんな虚淵さんが「物語る」楽しみに最初に触れた幼少期から、最新作『GODZILLA -怪獣惑星-』までを語る2万字インタビュー。盟友でもある奈須きのこさんと語った「Fate/Zero」創作秘話や思い出。そして、数々の作品で共に作品を創り上げてきた“相棒”たちによる寄稿などをお送りいたします。
寄稿の中には『BLACK LAGOON』の作者である広江礼威さんの回想マンガや、蒼樹うめさんが描くまどか、セイバー、常守朱の激レアな3ショットイラスト(ほんとうに可愛い)など描き下ろしも充実です!

虚淵ファンの方にも、まだその名を知らない方も是非!