「片づけられない!」の原因は「脳」にあった…! トレーニングで“片づけ脳”に変身を

暮らし

2019/6/15

『部屋も頭もスッキリする! 片づけ脳』(加藤俊徳/自由国民社)

 いろいろな方法を試しても片づけがうまくいかない人は、「脳」に原因があるかもしれない。お手本どおりに片づけようとしても、なかなか片づかなかったり、またすぐ散らかったりすると、自分がだらしないのでは…と自己嫌悪に陥ることも。しかし、『部屋も頭もスッキリする! 片づけ脳』(加藤俊徳/自由国民社)によれば、この問題は脳をトレーニングすれば解決できるようだ。

 著者は、医師であり脳科学者の加藤俊徳氏。脳の研究に従事し、1万人以上のMRI脳画像から、その人の生き方を分析した経験を持つ。本書では、「片づけられない脳」を鍛えるトレーニングについて、部位(本書では「脳番地」と呼ぶ)ごとの方法が解説されている。本稿では一例として、筆者の片づけられないレベルと脳タイプ、トレーニング方法をご紹介しよう。

■「片づけられない脳」チェックリスト

 まず、「片づけられない脳」レベルと、鍛えるべき脳の部分を理解するためにチェックリストの当てはまるところにチェックしてみた。その結果、筆者のレベルは「結構片づけられない脳」(真ん中くらいのレベル)。まだ重症化はしていないが、トレーニングで鍛えることが推奨される。鍛えるべき脳の部分は「理解系」と「思考系」であった。

■「理解系」脳番地が弱い場合

 著者によれば、片づけが苦手な人は、この「理解系」脳番地、特に右脳側が弱いことが多いそう。与えられた情報を理解し、自分を客観視する能力や、空間認知にも関係する部位だ。ここが弱い場合は、「何がどうなっているか」を理解し、「次にどうしたらいいか」を決めることを心がける。片づける時には、場所を暗記するのではなく、空間をよく認識して、どこにしまうべきかを「理解」しながら片づけることで、理解系脳番地が鍛えられる。トレーニングとしておもしろそうなのは、「部屋のレイアウト図」を書いてみること。ただ部屋を見回してイメージするだけではなく、実際に紙に書いてみることで、空いているスペースや物が置いてある場所を改めて認識できる。

■「思考系」脳番地が弱い場合

「思考系」脳番地は、物事を深く考え判断する機能が集まった部位で、脳の司令塔の役割を果たす。著者は、「思考系」が弱い人は優柔不断なタイプが多いと指摘。片づけをする時に「とっておくもの」「捨てるもの」の判断ができないタイプで、男性よりも女性に多い傾向があるとのことだ。このタイプは、とにもかくにも「片づけたい!」という強い意志を持つことが大切。その意志が強いほど、思考系脳番地から他の脳番地に向けて明確な指示が出される。思考系脳番地を鍛えるには、「メニューを選ぶとき悩まず瞬時に決める」ことを心がける。「判断」が鍵なので、意識的にパッと決めるようにすることが大切だ。

 本書では、他にも「視覚系」「運動系」「記憶系」「感情系」「聴覚系」「伝達系」の脳番地の鍛え方が紹介されている。最初のチェックリストの結果次第で鍛える部位が変わってくるので、まずは自分がどのタイプに当てはまるのか確認してみてはいかがだろうか。弱いところが分かれば、あとはそこを鍛えるだけ。毎日の生活に取り入れられそうなトレーニングも多数紹介されているので、無理なく取り組めそうだ。

 多くの地域で梅雨入りとなり、ジメジメした日がしばらく続きそうだが、そんな時こそ、部屋も頭もスッキリさせて、少しでも爽やかに毎日を過ごしたいもの。天気が悪くて外出したくない時には、本書を参考にして少しずつ片づけを進めてみては?

文=松澤友子