会社情報に書いてある「資本金 300百万円」ってすごいの? 仕事に役立つ“簿記ネタ”

ビジネス

2020/5/12

『みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商3級 商業簿記 第8版』(滝澤ななみ/TAC出版)

 新しい取引先を訪問する際、相手の会社情報をチェックするだろう。事業内容や従業員数を見て、だいたいどんな会社なのか想像する。だが、中にはピンとこない情報もある。「資本金 300百万円」という数値が、どれくらいの凄さなのかわかるだろうか。ビジネスの現場には、いたるところにこうした会計の用語が溢れている。相手の会社を知ろうとするとき、会計の知識があるかどうかで差がつく。

 とはいえ、与えられた業務をこなしていても、なかなか会計の知識が得られる機会はない。そこで、今回は会計の基礎である「簿記」を勉強するメリットと、そのための教材を紹介したい。

 簿記とは、簡単に言えば、会社のお金の流れを記録するためのもので、損益計算書や貸借対照表といった財務諸表が対象となる。周りにも「簿記3級」「簿記2級」を取得したという同僚や友人はいるのではないか。簿記の資格は、多くの社会人が取得している人気資格だ。3級の勉強をすれば、「資本金」についてもバッチリ理解できる。

会社情報に書いてある「資本金」って何のこと?

 資本金とは、会社をスタートするときに持っている元手の資金のことだ。事業規模の大きくない個人商店の場合は、店主個人の貯金や身近な人の提供でこの資本金を集める。

 だが、より大きな事業をするのであれば、株式の発行が必要だ。資金を多数の人に少額ずつ出してもらうため、1株〇万円と小分けにして資金を集める。会社情報に掲載されている資本金は、こうして集められたお金のこと。資本金は、金融機関からの借入とは違い、返済の義務がない。そのため、資本金の額が大きければ、それだけ資金繰りの安定した会社だという判断ができる。

簿記の受験は、まず3級から

『スッキリわかる 日商簿記3級 第11版 [テキスト&問題集]』(滝澤ななみ/TAC出版)

 簿記の勉強をすると、こうした社会人の基礎知識が自然と身に付く。上司や取引先と話すとき、頭に入っているかどうかでは大きく違うはずだ。興味を持ったら、まずは3級の内容から勉強してみてほしい。簿記の3級は、小規模の株式会社を対象に、会計処理を学ぶ。これが2級になると、中規模の株式会社や製造業の工業簿記が加わる。一般的な社会人なら、ここまで取得すれば立派な強みになるだろう。

 おすすめのテキストは、TAC出版の『みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商3級 商業簿記 第8版』と『スッキリわかる 日商簿記3級 第11版 [テキスト&問題集]』(ともに滝澤ななみ)だ。簿記の勉強というと、何やらかしこまったイメージを抱いてしまうが、導入はキャラクターの会話形式で進んでいくからわかりやすい。問題集もついているから、テキストを読んだ後、どれくらい理解できているかが確認できる。テキストを読み込む→問題を解く、を繰り返していけば、簿記の知識が自分のものになっていくはずだ。ぜひチャレンジしてほしい。

文=中川凌

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