ラクにお弁当を作り続けるには? 料理研究家歴30年超の著者がたどり着いたのは、1つの食材を3つのおかずにまとめて仕込んでくり回すこと!

暮らし

公開日:2021/2/16

続くお弁当
『続くお弁当』(夏梅美智子/主婦の友社)

 手作りのお弁当は、節約になる、栄養のバランスを考慮できる、好きなおかずが食べられる、などメリットがたくさん。しかし一方では、朝早くから調理をしなくちゃならないことや、マンネリにならないよう献立に工夫が必要なことなど悩みもある。そんな悩めるお弁当生活者に手にとってほしいのが『続くお弁当』(主婦の友社)だ。本書には、料理研究家歴30年超の著者が自らのお弁当作り生活をラクにおくるために編み出したルールやコツと、それにのっとったおかずレシピが満載されている。

お弁当を毎朝イチから作るのは大変すぎる。ではラクにお弁当生活を続けるには?

 料理研究家として30年以上にわたって1万品以上のレシピを世に送り出してきたという夏梅美智子さん。料理のレシピを考案したり調理したりするのは息をするように苦もなく行っているのかと思っていたら、表紙をめくったところに「私が実生活でお弁当作りに励んだのは、息子の中学・高校時代のこと。料理の仕事をしていても、朝の忙しいときに、毎日のことになるとやっぱり大変でした」とある。「そうそう、そうなんです! わかってもらえてうれしい」と心をつかまれた状態で読み進めてみると、よく見るお弁当本とは何かが違う。

お弁当のおかずって、1食分ずつ作るより、まとめて作ったほうが実はラク

 例えば、「鶏もも肉の3つのおかず」(p.36)のページを見ると、皿に盛られたおかずはお弁当1食分よりも多そうに見え、レシピを読むと、「材料(作りやすい分量)」となっている。なるほど、1食分だけをちまちま作るよりも調理のストレスがなさそうだ。お弁当を2つ以上作る場合は分けて詰めればいいし、余ったら朝ごはんのおかずにしてもいい。

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続くお弁当

 ポイントは鶏もも肉3枚を、1枚ずつ違うおかず用に、1度に仕込んでしまうこと。1枚は「甘辛煮」用に一口大に切り、1枚は「ソテーマリネ」を作ってしまい、残りの1枚は「タンドリーチキン」用に下味をつけておく。これなら、調理は仕上げだけなので、まな板や包丁を汚さずに済むのがうれしい。

 さらに「ぶりの切り身の3つのおかず」(p.60)の場合、ぶりの切り身6切れを購入し、2切れずつ3組に分け、それぞれ一口大に切り分け、2組は下味をつけて冷蔵or冷凍保存に回し、1組は南蛮漬けを作ってしまう。保存に回した2組はお弁当に使う当日に「ぶりのごま焼き」、「ぶりのピリ辛いため」に仕上げる、という具合だ。

続くお弁当

3日分ローテーションなら毎日おいしいお弁当が食べられる

 お弁当生活に無理は禁物。毎日目新しいおかずを詰めなくちゃと頑張りすぎると息切れしそうだし、かといって、冷凍食品ばかりでは味気ない。本書は、1週間のおかずにメインで使う食材を2~3つ決め、1食材につき3種のおかずに仕込んでローテーションに組み込んでしまうことを提案している。例えば、鶏もも肉、あいびき肉、えびを使う場合、鶏もも肉は1日目の「チキンソテー」と3日目の「鶏とかぼちゃのさっと煮」、4日目の「から揚げ」に、合いびき肉は2日目の「ミニハンバーグ」と5日目の「ピーマンの肉詰め」に、えびは1日目の「えびのミニオムレツ」と3日目の「エビフライ」、5日目の「えびいため」に(p.17)、というように。こんなふうに食材を上手にくり回せば、無駄なく使いきれるし、マンネリも避けられそうだ。

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困ったときの救世主、卵・加工品おかずと野菜の作りおきおかずも多数

 朝になって肉や魚介の下ごしらえ済みストックがない! となっても慌てなくていい。魚肉ソーセージやちくわ、ベーコン等があれば、あっという間にメインを張れるおかずに変身させられる(p94~101)。お弁当の満足度を上げたいときの鉄板である卵のおかず、彩りに欠かせない赤・黃・緑・茶・黒・白の野菜おかずも(p.104~123)選りどりみどり。本書とともに、ラクに楽しくお弁当生活をはじめてみてほしい。

続くお弁当
魚肉ソーセージの青のりソテー、しょうゆ卵、かにかまだし巻き、ちくわのピリ辛天ぷら

続くお弁当
黃:コーンのクリチボール 緑:ピーマンのメンマあえ 黒:なすのレンジマリネ 赤:にんじんの甘煮

この記事で紹介した書籍ほか