義父に布団の上から覆い被さられ…これは悪夢?『母のような母になってしまうのがおそろしい』⑥

マンガ

更新日:2020/9/1





<第7回に続く>

 我が子が生まれてきてくれた、生まれた瞬間から愛おしい、そんな母親がいる一方、生まれた瞬間の我が子を可愛いと思えない方もやはりいます。世間では良しとされないそれらの感情をおしこめ、自分はおかしいのだろうか、と感じながら子育てをする日々…。

 本作では、自身の生い立ちや現在の心境が赤裸々に語られます。ネットでも「私も息子を抱きしめながら自分のインナーチャイルドを癒しているのかもしれない」「産んだわが子がかわいいと思えない方は、実は少なくありません。それが自分だけではないこと、他の人と自分は違いいろいろな親子関係があることを本作品から感じ取ってくれると良いなと思います。」「さまざまな事情で ”母になるのがおそろしい” ひとはじつはたくさんいるんじゃないかとおもうのです。わたしもそうでした。」など、共感の声が続出。

 自分と子どもの親子関係は、自分とその親の親子関係ともつながることも多いもの。大人になって振り返ることで、現在の自分を見つめ直すヒントになるかもしれません。

著者プロフィール
ヤマダカナン●大阪府高槻市出身。98年「山田可南」名義でデビュー。代表作に、『澤飯家のごはんは息子の光が作っている。』(小学館)、『私の彼は仕事ができない』(徳間書店)など多数。女性誌や青年誌など幅広く執筆。今作が初のコミックエッセイとなる。
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