このまま日本の少子高齢化が進むと、将来的に多くの市区町村が消えてしまう可能性も/イラスト図解で日本と世界がわかる! 親子で学ぶSDGs

社会

公開日:2022/4/20

 温暖化や異常気象、世界の貧困…私達が暮らす地球にはさまざまな問題があります。このまま事態が深刻化したら、未来はどうなってしまうのでしょうか。

 そんな問題を解決するため、国際連合(国連)が世界中の人々に向けて定めたミッションが「SDGs(持続可能な開発目標)」です。けれど、具体的にはなにをすればいいのか、きちんと説明できる人は意外と少ないかもしれません。

 『イラスト図解で日本と世界がわかる! 親子で学ぶSDGs』は、わかりやすい言葉でSDGsを解説した1冊。かわいいイラストもふんだんにあり、大人も子どもも楽しく学べます。地球の未来を守るため、親子で「世界を知る授業」に参加してみませんか?

 今の日本が抱えている重大な問題が「少子高齢化」。このまま子どもが減り、高齢者が増え続けることでどんな将来が想定されるのでしょうか。

※本作品は笹谷秀光監修の書籍『イラスト図解で日本と世界がわかる! 親子で学ぶSDGs』から一部抜粋・編集しました

イラスト図解で日本と世界がわかる! 親子で学ぶSDGs
『イラスト図解で日本と世界がわかる! 親子で学ぶSDGs』(笹谷秀光:監修/日本文芸社)

20年後には3人に1人が高齢者

かかわりの深いSDGsの目標

イラスト図解で日本と世界がわかる! 親子で学ぶSDGs

将来的には人口の約40%が高齢者に

 日本は今、生まれてくる子どもが少なく、高齢者が増えている「少子高齢化」という重大な問題を抱えています。

 子どもの数が減る一方で、65歳以上の高齢者の割合は年々増え、2040年には3人に1人が高齢者になるといわれています。2020年に生まれた子どもの数(出生数)は、前年より2万人以上少なく約84万人でした。

 少子高齢社会でとくに深刻なのが、「社会保障」を支える働く世代の減少です。社会保障は、病気や高齢で収入がなくなったり、困ったときに支えあうしくみ。老齢年金や介護保険などがこれにあたります。

 社会保障は、働く世代が納める年金でまかなわれているため、高齢者の割合が増えるほど、働く世代の負担も大きくなってしまうのです。2050年には1.3人の現役世代が1人の高齢者を支える計算になります。

 少子高齢化の問題はとても難しく、国や自治体も頭を悩ませています。子育て支援などによって出生数を増やすとともに、高齢者が長く働ける環境を整えるなど対策が検討されています。

出典:内閣府、国土交通政策研究所「政策課題勉強会」、国税庁

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