大人気実写ドラマ『修学旅行で仲良くないグループに入りました』のその後。元カノ登場で波乱の展開…!?【書評】
公開日:2026/3/27

『修学旅行で仲良くないグループに入りました』第2巻(隠木鶉/スターツ出版)は、令和の男子高校生のワチャワチャと、甘酸っぱい青春の恋模様が楽しめるBL小説の続編だ。去年(2025年)12月まで実写ドラマを放映していた話題作でもある。
第1巻では、「ぼっち」の平凡な高校2年生の日置(ひおき)が、クラスの人気者イケメン集団に、修学旅行で同じグループにならないかと誘われるところから物語は始まる。
眉目秀麗で紳士的な渡会(わたらい)は、ちょっと抜けていて純粋な日置を優しくフォローしてくれる頼もしい存在。そんな渡会と日置の気持ちが、どのように通じ合っていったのか。青春の爽やかさたっぷりに楽しむことができる。
さて2巻では、両想いになったふたりが、彼らなりのペースで進展していく様子を「ウフフ……」という感じで読み進められる。微笑ましいふたりを温かく見守れる喜び。プライスレス。
だがその矢先、渡会の所に元カノ・珠々(すず)が現れる。まだ渡会に未練があり「諦めるきっかけがほしい」と告げられ、その条件として「今の恋人に会わせてほしい」と頼まれてしまう。
日置のことを想い、口裏を合わせてくれる女性を恋人として連れて行くことも考えた渡会だったが、日置は「俺と付き合ってるって、本当のことを言うのは変かな」と話す。日置にとって、偽装とはいえ渡会が誰かと恋人ごっこをするという案は、受け入れがたかった。
渡会も日置の気持ちを優先し、ふたりは珠々に会い、真摯に事実を話すことに。しかし珠々の反応は……。
……というのがあらすじなのだが、その一方で、もう一つの大事件が。ふたりが「攻め」か「受け」かの話題を持ち出したということだ!
高校生ということで、現状、プラトニックな関係である。だが恋人同士なら、そういった話になるのは自然の流れだろう。
「抱くほうか」「抱かれるほうか」の相談は、BLには欠かせない王道の話題でありながら、何回読んでもそれぞれのカップリングの良さが出る至極の瞬間ではないだろうか(個人の意見です)。
遂にふたりにも「この瞬間が来た!!」と感動しつつ、日置の答えは「一旦、持ち帰りで」とのことで。日置らしい返答もまた非常に「かわよ」でした。
本題に戻る。本作では高校卒業までが描かれているのだが、日置と渡会だけではなく、ふたりを取り巻く個性豊かな同級生達とのワチャワチャも存分に楽しめるので期待してほしい。
2026年2月には、『「修学旅行で仲良くないグループに入りました」ドラマ公式ビジュアルブック』(KADOKAWA)も発売された。こちらはドラマでW主演を務めた藤本洸大(ふじもと こうだい)さんと簡秀吉(かん ひでよし)さんの「ドラマ&本誌撮影裏側写真を含め300カット」以上を収録しているという。しかも、特別撮り下ろしでは、“2人が一緒に暮らしたら”をテーマに撮影しているというファン垂涎の一冊だ。この発売に合わせ、原作小説も連動した特別カバーに。

特に2巻はドラマ後のふたりが書かれているので、「ドラマのその後」を知りたい人も、ぜひ手に取ってみてほしい。
文=雨野裾
