2026年4月に話題になった本は? 本屋大賞受賞作『イン・ザ・メガチャーチ』や映像化作品『名探偵コナン』や『存在のすべてを』がランクイン

ダ・ヴィンチ 今月号のコンテンツから

公開日:2026/6/23

※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2026年7月号からの転載です。

 5月は英検一次試験の季節。だからなのか、あるいは新学期の始まりとともに「もっと英語を勉強しなくては」と思った人が多いのか、総合ランキングには『英検2級 でる順パス単』はじめ、英検関連本や英語学習関連本が多数並んでいる。このリストを見て「私も勉強しよう」と奮起する人(あるいは焦燥感に駆られる人)もいることだろう。

 今年の本屋大賞1位に選ばれた朝井リョウ『イン・ザ・メガチャーチ』は総合2位に。推し活とファンダム経済の構造をクールに描いた長編小説を、推し活する人びとはどのように読むのか。総合4位は『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』。劇場版アニメは4月10日公開。映画の力、畏るべし。

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 7位『謎の香りはパン屋から』(2)は、「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した短編連作『謎の香りはパン屋から』の続編。大阪府豊中市のパン屋を舞台に、新人マンガ家(前作ではデビュー前だった)が日常の小さな謎に挑む。

 コミックでは『ONE PIECE CHOPPER’s』(1)が3位に。トニートニー・チョッパーが主人公の『ONE PIECE』スピンアウト版だ。マンガ大賞2026の大賞と第30回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した児島青『本なら売るほど』の第3巻が4位に。街の小さな古本屋、十月堂を舞台にした短編連作。

 文庫では塩田武士の社会派ミステリー『存在のすべてを』が10位に登場した。27年2月、劇場公開予定で映画化決定。監督は瀬々敬久、主演は西島秀俊。1位小川糸『椿ノ恋文』はツバキ文具店シリーズの第3作。

文:永江 朗

読者が選ぶ 今月読んで面白かったおすすめ本

一般

★1位『イン・ザ・メガチャーチ

『イン・ザ・メガチャーチ』
『イン・ザ・メガチャーチ』(朝井リョウ/日本経済新聞出版) 2200円(税込)

○熱狂的ファン活動を仕掛ける側、まんまとはまってしまう側、推す対象を失った人が次の活動に絡め取られる様、自分の身につまされたりここまでイカれてないと安堵したりしながら読み進んでいくと最後に一点に収束する驚きのラスト。面白かった。(57・女)
○推し活のかげひなた。(52・女)

★2位『謎の香りはパン屋から』(2)

★3位『誓いの証言

文庫

★1位『透明な夜の香り

『透明な夜の香り』
『透明な夜の香り』(千早 茜/集英社文庫) 770円(税込)

○香りに敏感な主人公が作る香りを求めて人々がやってくる。昔一度嗅いだことがあるだけの香りでも嗅げば状況や感情がよみがえる。それは音楽や映像も同じだと思う。その時感じた気持ちが強ければ強いほど忘れない。それが良い思い出の場合、そういうものがたくさんあれば幸せだと思う。(21・女)

★2位『月夜航路

★3位『成瀬は天下を取りに行く

コミック

★1位『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―

『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』(全11巻)
『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』(全11巻)(武田一義、平塚柾緒(太平洋戦争研究会)/白泉社ヤングアニマルC) 各880円(税込)

○爆弾の破片などでいとも簡単に傷つき死んでいく兵士補給のないサバイバル生活。食事も薬もなく、口内炎や皮膚炎をなおすこともできない日常。戦争の悲惨と愚かさ、「死ぬ」状況という現実。戦争はおそろしいと改めて考えさせられます。(53・男)

★2位『SPY×FAMILY』(17)

★3位『とんがり帽子のアトリエ』(16)

あわせて読みたい

ダ・ヴィンチ 2026年7月号

イン・ザ・メガチャーチ (日本経済新聞出版)

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透明な夜の香り (集英社文庫)

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ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 1 (ヤングアニマルコミックス)

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