面倒な手間はナシ! Twitterで人気の「JA全農広報部さん」が教える野菜の食べ方

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更新日:2022/7/11

JA全農広報部さんにきいた 世界一おいしい野菜の食べ方
JA全農広報部さんにきいた 世界一おいしい野菜の食べ方』(JA全農広報部:監修/KADOKAWA)

 野菜は、1日350g以上摂ることが推奨されている。これは一般的に知られていることだが、気を抜くとつい疎かにしてしまう。「今日はほとんど野菜食べてない……」なんて日も。一人暮らしをしていたり、仕事が忙しかったりすれば、なおのことそういった日が増えるのではないだろうか。

JA全農広報部さんにきいた 世界一おいしい野菜の食べ方』(JA全農広報部:監修/KADOKAWA)は、そんな人に知ってほしい、農産物のプロ「JA(農業協同組合)」の広報部が教える野菜のレシピを集めた本。広報部の公式Twitter「全農広報部【公式】日本の食を味わう(@zennoh_food)」は、2019年にアカウントを開設し、約3年でフォロワー数20万に。農産物に携わっているプロならではの、かつ分かりやすいツイートで注目が集まっている。

 本書には、簡単でおいしいレシピはもちろん、旬の時期や保存方法、選び方など必要な情報を幅広く網羅している。たとえばキャベツひとつとっても、「大きなままが甘くてうまいよ!」と常識を覆すレシピを紹介。4つに切っておでんにしたり、ポトフにしたり……。当然それでも食べられることは分かるが、4等分で鍋につっこむ発想がなかった。

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JA全農広報部さんにきいた 世界一おいしい野菜の食べ方 P.14

JA全農広報部さんにきいた 世界一おいしい野菜の食べ方 P.15

 ちなみに、洗う際には「カットしたところで葉と葉の間に水を通すように洗うと安心」らしい。葉物野菜は洗う手間を考えるとどうしてもげんなりしてしまいがちだが、この方法なら使うハードルが一気に下がる。また、「キャベツの仲間」として載っているバリエーション豊かな野菜も面白い。思わず食べ比べてみたくなる。

JA全農広報部さんにきいた 世界一おいしい野菜の食べ方 P.16

JA全農広報部さんにきいた 世界一おいしい野菜の食べ方 P.17

 個人的に気になったのは「らっきょう」。らっきょうは甘酢漬けにするもの、と思い込んでいたが、天ぷらや炒め物にも使えると知って驚いた。筆者は甘酢漬け以外で食べたことがないので、味が非常に気になる。また、甘酢漬けは刻んでマヨネーズ、塩コショウと和えるだけでタルタルソースに。らっきょうはただの箸休めと思ってあまり関心がなかったが、とても興味をそそられた。

JA全農広報部さんにきいた 世界一おいしい野菜の食べ方 P.44

JA全農広報部さんにきいた 世界一おいしい野菜の食べ方 P.45

 ほかにも、付け合わせで終わりがちなパセリやクレソン、山菜やハーブ、捨てられがちな根菜の葉など、なかなか目を向けられることのない野菜の使い方もしっかり解説。こうした脇役ポジションの野菜を使いこなすことで、料理の幅は一気に広がる。

JA全農広報部さんにきいた 世界一おいしい野菜の食べ方 P.52

JA全農広報部さんにきいた 世界一おいしい野菜の食べ方 P.53

 このように、ひとつひとつの野菜が100種類近く親しみを持ちやすい形で紹介されており、読み終わるころには思わずスーパーの野菜売り場に直行したくなる。普段使いの野菜が固定化していてマンネリ気味、いつもの野菜をもっとおいしくお手軽に食べたい、という人は、本書で改めて野菜と向き合ってみるのもアリかも。筆者も野菜の可能性に目を向けて、おいしく健康な生活を目指していきたい。

文=月乃雫

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