コロナ離婚の危機をどう乗り越える? 犬山紙子が徹底取材で見出した、夫婦円満のルール

恋愛・結婚

2020/4/10

『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』(犬山紙子/扶桑社)

 全世界に猛威を振るう新型コロナウイルスが、各家庭にも思わぬ影響を与えている。巷では「コロナ離婚」なる言葉が流行。Twitterでトレンド入りした。自粛やテレワークで、夫婦で家にいることが増え、互いの何気ない言動にイライラすることが少なくないようだ。

 夫婦関係に不安を感じた時は、コラムニスト・犬山紙子さんによる『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』(扶桑社)を読んでみると良いかもしれない。

 この本は、犬山さんがあらゆる“壁”を乗り越えてきた夫婦を徹底取材した一冊。読んでいると、夫婦の間には何かしら問題があるのが当然なのかもしれないと思えてくる。それは、犬山さんと、“主夫”として家事を担当している夫で漫画家の劔樹人さんとの関係においても例外ではない。

 犬山さんは過去に不安症を2度発症し、怒りっぽい性格だという。一方、劔さんはセロトニン不足によるうつ症状があり、怒られると自分のことを責めてしまう自罰的な性格。そんな性格の異なる夫婦がうまくやっていくためにはどうすれば良いのかと犬山さん自身も悩んだそうだ。

 犬山さん夫妻の場合は、夫婦の問題を俯瞰して見るために、第三者に相談しようと、2人でカウンセリングに通うことで、問題を解決してきた。きっと夫婦の問題には、夫婦の数だけ解決策があるに違いないのだ。この本には夫婦円満のためのたくさんのヒントがちりばめられている。他の夫婦の例も見てみよう。

コミュニケーションの“練習”に取り組んだ夫婦

――映像演出家・野田真外さん(53歳)×漫画家・水谷さるころさん(44歳)――

 野田さんとさるころさんは、ともに一度の離婚を経験した事実婚夫婦。過去の離婚の経験をもとに2人は、「察してちゃん禁止」というルールを設けたそうだ。「察して」という態度は、責任が発生しない分、食い違いが生まれる。だから、さるころさんは、野田さんから理不尽にキレられると、「なぜイラついているのか」と理由を聞くようにしているそうだ。

 キレることは加害行為だが、本人は無自覚。むしろ、被害者意識で攻撃してきているに違いない。野田さん・さるころさん夫婦は、「どうしてイライラするのか」「どういう時にイライラするのか」をしっかり話し合うようにしている。そうして、互いの思考のクセを理解し、相手を傷つける行動をしないように気をつけているのだ。人のクセを見抜き指導するのが得意なさるころさんと、柔軟な野田さん。見習うべきところが多い夫婦のありかただ。

妻の負担・不満を「お金で解決」!超仕事人間な夫と、ワンオペ妻

――広告代理店勤務・タカシさん(39歳)×元読者モデル・ユリさん(39歳)――

 広告代理店に勤めるタカシさんは、超多忙。結婚してもうすぐ10年だが、妻のユリさんによれば、タカシさんが帰ってくるのは毎日24時を過ぎてからだという。2人の間には10歳の息子もいる。タカシさんの会社もブラックだが、ワンオペで家事や育児をこなすユリさんの状況もブラックといって良いだろう。だから、ユリさんはタカシさんに対し、過重労働の「お手当」を要求するようにしているという。

 例えば、タカシさんが息子に始めさせた習い事は、送り迎えが不便な場所にあり、毎回タカシさんが送迎するという約束をした。だが、同時に、もし仕事で難しい場合は、1回5000円でユリさんが代行することもできるというルールも設けたのだそうだ。ユリさんは過重労働で得たお金で息子と美味しいものを食べに行ったり、時には洋服を買ったりすることもあるのだそうだ。対価は人に自信を与える。心のバランスは意外とお金で保てるものなのだ。「私ばかり家事をしていて不平等…」と思っているならば、お手当を請求するのも良いかもしれない。

 この本にはあらゆる問題を抱えた夫婦の姿が描かれているから、きっとどの家庭でも参考になるページがある。「コロナ離婚」と騒ぐ前に、まずはこの本を読んで、夫や妻と向き合ってみてはいかがだろうか。

文=アサトーミナミ

妻が絶望する、夫のセリフ5選――ムダな夫婦喧嘩を防ぐために夫がすべき振る舞い

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