秦の始皇帝はスピリチュアルにハマって●●を飲んでいた!?/『東大名誉教授がおしえる やばい世界史』①

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更新日:2019/7/31

■「始皇帝」のここが“やばい”! スピリチュアルにハマって猛毒の水銀を飲む

『東大名誉教授がおしえる やばい世界史』(本村凌二:監修、和田ラヂヲ:イラスト/ダイヤモンド社)

 始皇帝は父に見捨てられて死にかけ、愛人の子を王位につけたい母からも命をねらわれるという、たいへんな少年時代をすごしました。

 そのせいか人を信じられなかったかれは、数々のやばい政策で人々を苦しめました。自分の政治に反対する儒学者460人あまりを生き埋めにし、儒教の書物や歴史の本を集めて焼き捨て、万里の長城や自分の宮殿を作るために300万人もの人々を無理やり働かせたのです。

 40才をすぎると、今度は死ぬのがこわくなってスピリチュアルにハマりました。そして不老不死になれるという水銀入りの薬を飲み始めましたが、水銀は猛毒なので、逆に命を縮めて49才で死んでしまったのです。

<次回は、「実は美女ではなかった!?」クレオパトラ>

■監修者
本村凌二(もとむら・りょうじ)
東京大学名誉教授。博士(文学)。
1947年、熊本県生まれ。東京大学教養学部教授、同大学院総合文化研究科教授を経て、2014年4月~2018年3月まで早稲田大学国際教養学部特任教授。専門は古代ローマ史。
著作に『多神教と一神教』『愛欲のローマ史』『はじめて読む人のローマ史1200年』『ローマ帝国 人物列伝』『競馬の世界史』『教養としての「世界史」の読み方』『英語で読む高校世界史』『教養としての「ローマ史」の読み方』など多数。

■執筆
滝乃みわこ (たきの みわこ)
編集者。広島県出身。
編集担当に『ねこねこ日本史』シリーズ(実業之日本社)、著書に『東大教授がおしえる やばい日本史』(ダイヤモンド社)、『乙女の日本史』シリーズ(KADOKAWA)など。

■イラスト
和田ラヂヲ(わだ らぢを)
漫画家。愛媛県松山市現住。
おもな著書に『和田ラヂヲのここにいます。』『和田ラヂヲの 嫁に来ないか?』(集英社)など。

■イラスト
亀(かめ)
漫画家。世界史漫画WEBサイト「歴史系倉庫」管理人。世界史の面白い人物・エピソードを漫画化している。