新オモコロ編集長・みくのしん、編集部メンバーに雨穴たちを選んだ理由とは? オモコロの今後の方針を語る【インタビュー】
更新日:2026/4/28

ゆるく笑える記事やラジオなど、多岐にわたる発信をおこなっているWebメディア「オモコロ」。2026年2月20日に前編集長・原宿氏が退任し、みくのしん氏が3代目編集長に就任した。みくのしん氏はこれまでも「オモコロ」の編集部員かつライターとしても活躍しており、『本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む』などの著作も持つ。みくのしん氏に今後の編集長としての意気込みや、「オモコロ」の運営方針について語ってもらった。
――オモコロ3代目編集長への就任、おめでとうございます。「編集長」と肩書きが変わった今、改めて心境の変化はありますか?
心境の変化とかは特にないですけど、ふと「自分は編集長だ」と思う時があって、そんな時はフルーツを買いに行ったりしてます。僕、節約が趣味というか、お金を使うのが苦手なんですよ。だけど、何を買うかは決めないまま、今日は絶対にフルーツを買うぞと心に決めたまま果物屋さんに行きます。この間は文旦を買いました。
――いくらだったんですか。
500円です。
――かなり、ささやかですね。
ささやかなんですけど、本当にそういう時に「編集長だ」っていうのを感じますね。あとは、今まで見てなかった漫画とか名作のアニメや映画を見るようになって、ちょっと生意気かもと自分でも思います。でも、不思議と気が大きくなっているのかそういうのを見ている時に罪悪感が湧きづらいんですよね。着実に自分の自意識の中に「編集長」という要素が入ってきています。今のところは就任してまだ数ヶ月ですけど、どんどん自分に染みわたっている気がします。

――新編集長として、どのようなお仕事をされているのでしょうか?
これまでも編集部に所属はしていましたが、実は今までの仕事と、編集長になってからの仕事とであまり変化はないんですよね。まず一つは、「オモコロ」でいつ誰の記事を公開するか決める編成の仕事です。「オモコロ」は平日の毎日更新が基本なのですが、僕が編集部に入ってすぐ編成を任されたんですが、その時点で記事のストックが 2つぐらいしかなかったんですよ。波乱の幕開けだって思いました。そこから僕が「おりゃぁあっ!」とオモコロライターさん(以下ライター)に連絡して、ある程度は編成が回るようになりました。「おりゃぁあっ!」大事です。
あとはライターの記事の制作の手伝いをしています。特に写真撮影ですね。一人で撮影となるとそもそも撮影すらしないし、なによりあまり楽しくないんですよ。でも、誰かが手伝うことで、イレギュラーがその場で起こって面白くなったりするんです。こういうのは直接教えてもらってはいませんが、前編集長の原宿さんがやっていたのをライター時代に見ていて「これが編集長の仕事なのか……」と感じて、僕もそれを引き継ぎました。それと記事の打ち合わせや「オモコロ合宿」という、1年に1回、ライターみんなで集まって1日お酒を飲んだりご飯を食べたりするだけの会があるんですけど、そういうみんなで集まって楽しむ企画は僕が引き続きやっていくと思います。
ライターとのコミュニケーションがすごく大事だっていうのは前から感じていたことなんですよね。自分がライターになりたての頃に、よく飯に連れて行ってもらって、それがすごく楽しかったし、嬉しかったんです。なので「この人たちとずっと友達でいたいなぁ」っていう気持ちがありました。今は逆に僕がそういう嬉しい空間を作りたいと考えています。
――編集長になったあと、感じた課題はありますか?
色々な「こうしたい」っていう感情があるじゃないですか。でも、その感情だけをダイレクトに伝えても、会議ではなかなか通りにくいんですよね。それを副社長の永田さんに相談したら「みんな自分の感情を相手に伝えるために、言葉を使ってる」って言われて。電流が走りました。感情をちゃんと相手に伝わるように言葉にしないといけない! 当たり前のことかもしれないけれど、僕、そんなこと知らなかったんですよ。
今の課題は、感情をちゃんと自分の言葉にして、相手に納得してもらうことです。ただ、これが難しい。だけど、ちゃんと言葉で相手に伝えないといけない。そうしないと、オモコロライターのみんなを楽しませたり、ピンチの時に救ったりすることができないかもしれない。覚悟を決めて何回もアタックして怒られながらやり続けるしかないなって思ってます。本当に。

