野菜をムダにしない! 一人暮らしの救世主「野菜玉」を使った10分料理レシピ【作ってみた】

食・料理

公開日:2016/10/26

『時短、簡単、らくらく自炊 野菜玉レシピ』(岩木みさき/オークラ出版)

 特に一人暮らしの人にとって、スーパーで野菜を買う時に困るのが「量」だったりしませんか? キャベツだとまるまる1玉、小さくても1/2玉で売られていて、これを一人で消費しようとすると、ほぼ連日キャベツ料理になってしまうことも。しかも、気がついたら傷みはじめていて、結局廃棄しなければいけなくなったり…。そんな余りがちな野菜たちを救うべく、『時短、簡単、らくらく自炊 野菜玉レシピ』(岩木みさき/オークラ出版)が発売されました。

 “野菜玉”とは、野菜を事前に加熱し、小分けして丸めて冷凍したもののことを言い、これさえあれば野菜を廃棄することもなく最後まできちんと使いきれ、また、調理に使えば10分もしないうちに料理が完成するという優れものです。本書ではそんな野菜玉について、季節ごとに旬を迎える野菜を使って紹介し、もちろんその野菜玉を使ったアレンジレシピもあります。そこで今回は、秋の野菜玉2種類を使った料理を実際に作ってみました。

1、きのこの良い香りが口いっぱいに広がる「きのこチャーハン」(P.62)


 まず「秋のきのこ玉」を作ります。フライパンにしいたけ、しめじ、まいたけといったきのこを入れ、少量の水を加えて中火で3分ほど蒸し炒めします。粗熱が取れたらラップに包み完成です。

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 ごま油とおろしにんにくを入れて熱したフライパンに、先ほど作ったきのこ玉を加えて焼きます。ここにさらにごはん、塩、ブラックペッパーを加え、全体を切るように混ぜれば完成です。

 1つ目は、秋を代表する「きのこ」を数種類たっぷり使ったごはんレシピです。きのこは1種類でももちろん美味しいのですが、数種類組み合わせて使うことでさらにうま味が増し、料理の質がぐーんとアップします。ここでは、そんなきのこ達で野菜玉を作り、ごはんと炒めるだけであっという間にチャーハンが完成しました。味付けは塩・こしょうだけというとってもシンプルなものですが、ごはんがしっかりきのこのうま味を吸収していて、口に入れた瞬間にきのこの香りが口いっぱいに広がり、とっても奥深い味になっていました。一緒に炒めたおろしにんにくの香りもまた食欲をそそります。

2、ホクホクさつまいもとアツアツチーズのコラボレーション「野菜ココット焼き」(P. 72)


 続いても秋を代表する「さつまいもの野菜玉」を作ります。フライパンにさつまいもを入れ、水を加えて強火で6分ほど加熱し、ここに、キャベツ、玉ねぎ、水を加えて中火で2分蒸し炒めします。粗熱が取れたらコーンを混ぜ、ラップで包めば完成です。


 そんなさつまいもの野菜玉を使って、これからの季節に嬉しい温かいレシピを作ってみました。野菜玉に塩を混ぜたものをココットに入れます。この上に、ピザ用チーズをのせ、オーブントースターで焼き色がつくまで焼けば完成です。

 2品目は、さつまいもの野菜玉にチーズをのせて焼くだけの超簡単時短レシピです。野菜玉はもうほぼ火が通っているので、5分もかからずにアツアツココット焼きが出来上がりました。さつまいものホクホク、キャベツのシャキシャキ、チーズのトロトロと、一度でいろんな食感が味わえ、またどれも加熱されたことで甘みが増し、食べるとほっこり気分になれる一品でした。そして、お腹は満腹に。

 

野菜を最後まで美味しく食べられる「野菜玉」は一人暮らしの救世主!
 冒頭にも書いたように、野菜を使いきれない罪悪感から買うこと自体を控えてしまうことも多い一人暮らし。でもそうなると、野菜の摂取量も減ってしまって栄養面でもマイナスですよね。でも「野菜玉」があれば、野菜は使いきれるし、調理時間もかなり短縮されるので、これは一人暮らしにはもってこい!まさに救世主です。ぜひこれからは心置きなく野菜を買って、忙しい中でも健康的な食生活を送って下さい。

文=JUNKO