子どもの想像力をひきだす! 横山だいすけさんが推薦する、手あそび絵本『おてて だあれ?』

文芸・カルチャー

2019/10/5

『おてて だあれ?』(ふくながじゅんぺい:作、たかしまてつを:絵/KADOKAWA)

 子どもとの時間を持て余しているときや、子どもが読み聞かせに飽きてしまったときなどに、おすすめしたい絵本が登場しました。

『おてて だあれ?』(ふくながじゅんぺい:作、たかしまてつを:絵/KADOKAWA)は、手と手をあわせてかたちを作る“手あそび”が絵本になった一冊です。横山だいすけさんが「読み聞かせと手あそびが同時に楽しめる、親子に嬉しい絵本です!」と推薦しています。

 好奇心旺盛な子どもたちは、手あそびが大好き。それが絵本になったことで、いつもの手あそびや絵本とは一味違う、新しい楽しみ方ができそうです。

■身を乗り出して興味を示してくれた

 この絵本では、グー、チョキ、パーを使って動物を作る手の様子が紹介され、完成した動物の姿がカラフルかつ可愛らしく描かれています。犬やカニの作り方は知っていましたが、アヒルの作り方は知らなかったので驚きました。

 さらにすごいのは、大人の手(大きなおてて)と子どもの手(小さなおてて)をあわせて、一緒に動物のかたちを作れることです。大きさの違う2つの手があれば、ライオンやカタツムリも作れるんですね! チョキがなかなかできなかった我が子は、この本があればもっと早くにできていたかも。

 読み聞かせだけではなく一緒に遊べるので、最初は聴いているだけだった我が子が、読んでいるうちに、前に身を乗り出して興味を示すようになったのも大きな収穫でした。

 ふだんはあまり絵本を読まないお子さんも、手あそびをきっかけに絵本に興味をもち、絵本好きになってくれるかもしれません。子どもの発育に大事だといわれる読書習慣への第一歩としてもいかがでしょうか?

■想像力がふくらむ姿を目の当たりに!

 あらためて気づいたのですが、手あそびは、子どもの想像力をふくらませる遊びなのですね。本を何度か読むと学習したようで、今度は自分なりにパーやグーを組み合わせてかたちを作り、「お花!」「りんご!」などと教えてくれるようになりました。自由にアレンジができる手あそびの面白さを理解し、同時に想像力もぐんぐん広がっているようで、うれしくなりました。

 これをきっかけに、電車などで騒ぎ出した時にも、手遊びをしてみたいと思いました。今までは動画を見せていましたが、小さいうちはあまり動画を見せたくない、という想いがあり…。そんなときにも役立つ手あそびの入門編として、本書は最適だと感じます!

 手あそびと絵本のいいところがギュッと詰め込まれた本書。子どもが自然に笑い、育児でいそがしい親のほうも元気になれそう。積極的にふれあって、親子の思い出をたくさん残したいと感じました。

文=吉田有希

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