読みたガールが潜入! ゲーム感覚の読書会「ブックポーカー」体験レポート

文芸・カルチャー

更新日:2020/5/27

 大学2年生19歳、読みたガールの木村美月です! わたしは先日、とっても素敵な初体験をいたしました。頭脳をフル回転させながらドキドキワクワク、今までちょっぴり閉鎖的だった本と私の関係をこじ開け新しい扉を開くような、そんな素敵な体験。ね、何をしてきたのか知りたくないですか? うん、教えちゃいましょう。その名も「ブックポーカー」!

 

 …え? 聞いたことないって? それもそのはず。この「ブックポーカー」というのは最近開発されたおそらく世界で初の試み。トランプのポーカーって知っていますよね。そのポーカーのブック版がこの「ブックポーカー」なのです。いったいどんな遊びなのでしょうか?

 ルールも何も知らない私、「本を持ってきて~」と言われるがままにふらふらと立ち寄り、体験してきました突撃レポートでございます!

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 地図を頼りに渋谷のとあるビルへ。エレベーターで8階まで上がり扉を開くとそこは…、なんだかきれいなバーのようなところ。お堅い「読書会」とは違う、おしゃれでフランクな大人の空間。早速テンションが上がりました。

 参加者は6人ずつに分けられ、それぞれテーブルを囲みます。ほとんどが初対面。飲み放題のドリンク片手に、やや緊張した面持ちで主催者さんの話すルールに耳を傾けました。

>>ブックポーカーの遊び方はこちら(PDF)<<

 参加者は自分の持ってきた本一冊をこっそりと「審判」役に渡し、ゲームの準備は終了。これから、お互いの持ってきた本の探り合いです。どの人がどの本を持ってきたのか。最後に審判が全員分の本を並べますから、そこで的確に当てなければなりません。うードキドキする!

 

◆準備ができたらゲーム開始!

 まずは自己紹介から。職業や年齢、趣味を語ったあと、自分の持ってきた本の魅力をちょぴっとだけ語ります。自己紹介が終わったら、今度はイエス、ノーで答えられる質問をひとりひとり行います。

 「その本は映像化されていますか」「その本の作者は故人ですか」、また「その本にしおりはついていますか」という質問まで。上手く答えないと、一発でばれてしまうことも。ちゃんとメモを取りつつ、みなさんの本を分析します。

 

 

 次にフリートークの時間です。各々席から立ち上がり、気になる相手のところへ質問に行きます。本の質問以外の私的な質問も飛び交い、和気あいあいとした様子。

 

 

 この行程が終了すると、審判さんから声がかかります。「はーい、そこまでー!」。いよいよジャッジタイムです。正解できるのでしょうか? 審判さんが全員分の本を並べます。あれっ? ちょっと量が多いような…。

 なんと審判さんのちょっとしたいたずら心でダミー本が追加されたのです。ますます分からなくなってしまう! 本を手に取ったり、もう一度メモを眺めたり、みなさん真剣に本の持ち主を特定します。うーん難しいぞ!

 

 

 さて、ドキドキの結果発表! 結果発表は1人1人行います。順番に自分の持ってきた本を手に取りつつ、さらにもう一度、自分の本の魅力を紹介するのです。

 わーい! 私、なんと6人全員分の本のタイトルを当てることが出来ました。みなさんそれぞれが悔しがったり、喜んだり、なんだか童心にかえったよう。最後にプレゼンを聞いて魅力的だと思った本を1人一冊あげ、ゲームは終了です。正解数と、他の参加者から魅力的な本だとあげてもらえた数の合計が得点化され、結果が発表されます。私は惜しくも2位! でもなんだかすごく充実した気持ち。周りを見渡すと、みなさん同じようにキラキラした表情。ああ、楽しかったなあ。

 

 

◆ゲームを終えて

 実に色々な方がいらっしゃいました。大学院生からIT関連の方、女優やカラーセラピストに本の卸売業の方…。普段関わることのないだろう方々と本を通じて知り合えるなんて。本について教え合い、ゲームによって生まれた一体感を味わい、なんだかとっても幸せ。世の中には、いろんな本がある。そして、いろんな人がいる。そんな簡単なことに、あらためて気付かされました。

 毎日にちょっとした刺激が欲しいそこのあなた!「ブックポーカー」に参加してみませんか? きっと、新しい扉が開けることでしょう! 私はこれからも参加し続けるぞ。ぜひ、会場でお会いしましょう。それでは、また会う日まで! シーユー!

 

(取材/文: 木村美月)