実は「ママ」「まんま」じゃない! 赤ちゃんの「はじめての言葉」ランキング1位は?

出産・子育て

2017/4/7

■科学的な調査でわかった「初語」ランキング!

「うちの子がはじめて話す言葉って、いったい何だろう」

 赤ちゃんを持つ親なら、当然気になるのがわが子の「初語」(生まれて初めて話す意味のある言葉)だ。それははたして「ママ」なのか、「パパ」なのか、それとも「まんま(ごはん)」なのか…?

 NTTコミュニケーション科学基礎研究所の「こども語」調査によると、赤ちゃんの初語でもっとも多かったのは、なんと「(いないいない)ばぁ!」だった。「ないない」「ない」「ばぁ」などの言葉も含めてはいるが、「いないいないばあ」的な言葉が栄えあるトップだとは、意外に思う人も少なくないだろう。

 その理由を探る前に、まずは同調査による「初語」のランキング・トップ10を見てみよう。

1位 (いないいない)ばぁ
2位 まんま(食べ物、ごはん)
3位 わんわん(犬など)
4位 ママ
5位 パパ
6位 あっ!(注意を引きたいときに)
7位 はい (返事、物を手渡すとき)
8位 バイバイ
9位 あーあ(失敗したときに)
10位 アンパンマン

※調査期間:2013~2016年 1300人の0~3歳児が対象

 ママは4位、パパは5位という結果だ。「まんま」はともかく、「わんわん」にも負けてしまったと、無念に思う親は少なくないかもしれない。しかし、ランキングから伝わってくるのは、赤ちゃんの初語のバリエーションの豊富さだ。これはどうしてなのだろう。

■興味+登場頻度+発音しやすさ=初語

 同研究所主任研究員の小林哲生さんによると、「なぜ、その言葉が最初に出てきたのか」には2つの理由があるという。

 1つは、発音のしやすさだ。口や舌の動きが未熟な赤ちゃんにとって、子音の発音はむずかしい。そのなかで、比較的早めに発音できるようになる子音が「マ行」「バ行」「パ行」なのだ。ばあ、ママ、まんま、ばいばい、パパといった言葉が上位に入るのはそのためだ。


 もう1つは、赤ちゃん自身の伝えたいことや興味がどこにあるか、だ。
「『まんま』と言うのは、『おなかがすいた、何か食べさせて』というメッセージですし、『わんわん』は犬に限らず、動物全般を示す場合もあります。自分が興味を持っているものをママやパパに見てほしくて発語するのです」(小林さん)

■NHK番組やアンパンマンの影響も!?

 では、「いないいないばぁ」は? 小林さんは「親子の間で頻繁に繰り返される、赤ちゃんが大好きな遊びだからだと思います。もしかしたら、NHKの人気番組『いないいないばぁっ!』の影響もあるかもしれませんね」と笑う。確かに「アンパンマン」が10位なのも同じかもしれない。

 赤ちゃんの初語には、国際的な特徴もあるという。「日本の赤ちゃんは『社会的な言葉』(はい、ばいばい、どうぞ、ちょうだいなど)が多く出る傾向があるのですが、米国の赤ちゃんは、名詞(物の名前)の発語が多いのです。日本の親は、単語を教えるよりも、かかわりやコミュニケーションの中で言葉を伝えているのでしょう」(小林さん)

■赤ちゃんの「言葉の種」をまく絵本が誕生

 なんとも興味深い赤ちゃんの初語だが、「赤ちゃんが早いうちから習得しやすい言葉」があるのは確かなようだ。そんな言葉を使ってつくられた絵本が発売された。『あかちゃんご おしゃべりえほん』(主婦の友社)だ。


 この絵本は、前出のランキング上位の言葉で構成されている。転がってきた「ボール」(33位)を赤ちゃんが「だっこ」(24位)したら、「ママ」(4位)が赤ちゃんを「だっこ」してくれて……と、ひとつの言葉を繰り返しながら、次々と場面が展開していく構成だ。「次はどうなるんだろう」とワクワク感を味わいながら、赤ちゃんの言葉の世界も広がっていくしかけがある。「言葉を教え込むのではなく、言葉の種をまいていく絵本」と小林さんは話す。


 同時に発売される『あかちゃんご おしゃべりずかん』(同)にはトップ100の言葉がすべて収録されているので、赤ちゃんへの語りかけにも役立ちそうだ。

2冊そろうと、より楽しめる
96ページの大ボリュームでたっぷり楽しい絵本!

じょうぶなボードブック図鑑