実は「ママ」「まんま」じゃない! 赤ちゃんの「はじめての言葉」ランキング1位は?

出産・子育て

更新日:2020/5/8

■NHK番組やアンパンマンの影響も!?

 では、「いないいないばぁ」は? 小林さんは「親子の間で頻繁に繰り返される、赤ちゃんが大好きな遊びだからだと思います。もしかしたら、NHKの人気番組『いないいないばぁっ!』の影響もあるかもしれませんね」と笑う。確かに「アンパンマン」が10位なのも同じかもしれない。

 赤ちゃんの初語には、国際的な特徴もあるという。「日本の赤ちゃんは『社会的な言葉』(はい、ばいばい、どうぞ、ちょうだいなど)が多く出る傾向があるのですが、米国の赤ちゃんは、名詞(物の名前)の発語が多いのです。日本の親は、単語を教えるよりも、かかわりやコミュニケーションの中で言葉を伝えているのでしょう」(小林さん)

■赤ちゃんの「言葉の種」をまく絵本が誕生

 なんとも興味深い赤ちゃんの初語だが、「赤ちゃんが早いうちから習得しやすい言葉」があるのは確かなようだ。そんな言葉を使ってつくられた絵本が発売された。『あかちゃんご おしゃべりえほん』(主婦の友社)だ。

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 この絵本は、前出のランキング上位の言葉で構成されている。転がってきた「ボール」(33位)を赤ちゃんが「だっこ」(24位)したら、「ママ」(4位)が赤ちゃんを「だっこ」してくれて……と、ひとつの言葉を繰り返しながら、次々と場面が展開していく構成だ。「次はどうなるんだろう」とワクワク感を味わいながら、赤ちゃんの言葉の世界も広がっていくしかけがある。「言葉を教え込むのではなく、言葉の種をまいていく絵本」と小林さんは話す。


 同時に発売される『あかちゃんご おしゃべりずかん』(同)にはトップ100の言葉がすべて収録されているので、赤ちゃんへの語りかけにも役立ちそうだ。

2冊そろうと、より楽しめる
96ページの大ボリュームでたっぷり楽しい絵本!

じょうぶなボードブック図鑑