オタク男子がモテるには?

恋愛・結婚

更新日:2014/4/14

 突然ですが、あなたは“オタク”と聞いてどんな印象を抱きますか? 「暗くて引きこもっていてモテない」「ダサくて女性と縁がなさそう」「コミュ障オツ」などなど…、決していい印象はないのでは。ちなみに、これらの罵詈雑言は、過去に僕が言われたことのある言葉なんだけど。

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 取り立てて言えるのは、「オタク=モテない」という世間一般の厳しい目。まあ、確かに、薄暗い部屋で1日中ゲームに没頭している男子を好きになってくれる、そんな奇特な女子はなかなかいないもの。でも、そんな僕らオタクを見て、「恋愛に興味がないんだね」と吐き捨てる人がいるけれど、それは違う。もう1度、声を大にして言おう! オタクだって恋愛したい、モテたいんだ!!!! …オタクは、恋愛の仕方がわからないだけなんですよ。だって、女性とデートなんてあまりしたことがないし、ぶっちゃけ話しかけることすら怖い。なんとか口を開いても、気の利いたセリフが出てくるわけもなく…(涙)。

 でも、そんな“恋愛難民”であるオタクを救うべく出版された本を見つけた。それが『モタク モテるオタクになる恋愛ガイド』(アルテイシア/スコラマガジン)だ。著者は実際にオタク男子と結婚した方。「『恋愛したくても、やり方がわからない』そう感じている男性は多いと思います。」という書き出しからして、オタクの気持ちを理解してくれていると感じられる1冊だ。オタクにとって最大の課題とも言える「コミュニケーションの取り方」から、ビジュアルに自信のない人でも「雰囲気イケメンになる方法」、はたまた、目指すべきゴールのひとつでもある「女性とのセックス」、その際のマナーやテクニックなどまで説いてくれている。よくある恋愛名人が説いた指南書だと、「オタクの気持ちがわかってないな」と感じることが多々あるが、これはそうではない。女性の目線から“男性にしてほしいこと”を解説しており、その中で、オタク男子だったらどうすべきかを細かく指導してくれているのだ。読了後、いまならイケル! と不思議な自信が満ち溢れてくるのではないだろうか。

 また、“恋愛”に思い込みというフィルターをかけてしまっているオタク男子は多いはず。そうなると僕みたいに、妄想に妄想を重ねた結果、リアルな恋愛がわからなくなってしまい、そこで躓いてしまうのだ。そんな人に読んでもらいたいのが、『読むだけで彼女ができる モテる小説』(ココロ社/阪急コミュニケーションズ)。ビジネス書作家が書いた恋愛小説であり、「恋愛はプロジェクトです」とのうたい文句には驚かされる。著者曰く、恋愛小説と現実の恋愛はまったく別物である、とのこと。「片想いは時間の無駄遣い」だと言い切るあたり、甘~いラブストーリーを想定して読むと、ガツンと衝撃を受けることだろう。しかし、恋愛経験の少ないオタク男子にとっては、実際の恋愛とはなんたるかを知ることができる、とても有益な1冊だ。よく読み込んで、妄想満載の頭の中をリセットしておこう。

オタク男子だってモテたいんだ――。日本中でこだましているそんな悲痛な叫びも、これらの本の登場で耳にする機会が減るかもしれない。さて、僕も今日から“モタク”になるぞ!

文=磯田大介(OfficeTi+)