有川浩が4年連続大賞受賞 第4回ブクログ大賞発表

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/23

 読書好きの一般読者によって選ばれる本・マンガの賞「第4回ブクログ大賞」が発表された。小説分門では有川浩さんが4年連続で大賞を受賞した。

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「ブクログ大賞」4回目の開催となる今回は、2012年に発売された書籍の中から、60万名を超えるブクログユーザーによって登録された書籍の登録数・評価数をもとに「小説部門」、「マンガ部門」、「電子書籍部門」の各部門より10作品のノミネート作品を選出。「ブクログ大賞」公式サイトおよびTwitterによる人気投票を2013年4月22日(月)~5月8日(水)に実施、その投票結果をもとに、それぞれ各部門の大賞作品を決定した。

 小説部門では、原作小説が相次いでドラマ・映画化され、注目を集めている作家・有川浩さんの『旅猫リポート』が大賞を受賞。「ブクログ大賞」設立から4回連続での大賞受賞という快挙となった。マンガ部門の受賞作品『式の前日』は、2010年に漫画家としてデビューした穂積さん初の作品集で、昨年インターネットを通じた口コミで一躍注目され、書店でも売切れが続出した。今回新設された電子書籍部門には、Twitterでの支持を多く集めた、西野竜太郎さんの『アプリケーションをつくる英語』が大賞受賞となった。

 また、発売年月日を問わず、全ての書籍を対象に、もっとも人にお勧めしたい本を投票する「フリー投票部門」では、10作品の受賞が決定した。

●大賞受賞作品
・小説部門 『旅猫リポート』 有川浩 文藝春秋
・マンガ部門 『式の前日』 穂積 小学館
・電子書籍部門 『アプリケーションをつくる英語』 西野竜太郎 達人出版会

有川浩さんからのコメント
 出会いには必ず何らかの形で別れが訪れます。それでも大切なひととの間に残る思いは「会えてよかった」だと思います。サトルとナナの旅を幸せに導けるかどうか、そこに作家としてのすべてを賭けようと思いました。ふたりの旅を見守ってくれた皆さんが幸せな気持ちになってくださったら、こんなに嬉しいことは他にありません。サトルとナナに代わって、ふたりを見守ってくださった皆さんに心からの感謝を申し上げます。

●フリー投票部門受賞作
・『ハイスコアガール』 押切蓮介 スクウェア・エニックス
・『凍りの掌』 おざわゆき 小池書院
・『学校では教えてくれない!国語辞典の遊び方』 サンキュータツオ 角川学芸出版
・『本にだって雄と雌があります』 小田雅久仁 新潮社
・『永遠の0』 百田尚樹 講談社
・『金持ち君と貧乏君』 秀良子 一迅社
・『屍者の帝国』 伊藤計劃、円城塔 河出書房新社
・『彼女のための幽霊』 吉野茉莉
・『イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」』 安宅和人 英治出版
・『九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子』 九井諒子 エンターブレイン

 さらに、「ブクログ」では、「第4回ブクログ大賞」大賞発表を記念して、2013年5月22日(水)~年6月5日(水)の期間、小説部門とマンガ部門の受賞作2冊をセットにして、抽選で5名にプレゼントするキャンペーンも実施されている。期間中に「ブクログ」公式Twitterアカウントのつぶやきをリツイートするだけでエントリーが可能になっている。

⇒「ブクログ大賞」公式サイト