腐女子なら設定とシチュエーションに萌えろ! 今一番ときめくケンカップル登場!?

公開日:2013/2/5

飴色パラドックス (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : 新書館
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:夏目イサク 価格:604円

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〈このBLがヤバイ!2012〉の第8位受賞マンガ! 近年になって露出が高くなってきたBLですが、では何故このジャンルが流行るのでしょうか。実は、〈このマンガが凄い! オンナ編〉にランクインするマンガ家はBL出身者が多かったりするのです。それにBLは、時には恋愛マンガのように切なく甘い純愛をしていたり、文学小説のような感情論を展開していたりします。本作には、イマドキ少女マンガもびっくりな初心恋愛が描かれていますよ!

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大多数のオタクの大好物といえばツンデレ。実は腐女子にとってはこの言葉に、切っても切り離せないもうひとつの萌えポイントが存在します。それは“ケンカップル”という関係。腐女子は、「ケンカばかりしているいけ好かない相手に段々と心惹かれて行くけれどもなかなか素直になれなくて墓穴を掘ってしまうツンデレ」を愛でるのが大好きなのです。大好きというか、もはや抗えぬ習性なのです。そして本作の作者・夏目イサクさんは、BLツンデレの達人と言っても過言ではない方であります!

主人公・尾上は、仕事に対して真面目で熱心なことから将来が期待されている週刊誌記者。上司から「張り込み班」への異動を命令されるのですが、そこには、ことあるごとに尾上の上を行くライバル・蕪木(かぶらき)が…。ぶつかり合いながらも蕪木の仕事に対する真摯な姿勢を知るうちに、考えを改めると共に心が惹かれていく尾上。蕪木も、仕事熱心な尾上を認めていきます。

ここで遺憾なく発揮されるツンデレーション! 蕪木の言動にひとりでパニック状態になったりわざと別行動をして距離を取るのですが、かと思えば蕪木が女性と話していると影から「しね」と口パクしたりと自分の統一感のない感情から混乱している様子がありありと分かります。そしてツンツン行動の後には機材を落としたり壁に当たったりと必ずまぬけなオチがあるのも良いですね! そんなあからさまな尾上に、さすがの蕪木も自分に向けられる想いに気付いてしまいます。極め付けのツンデレ台詞は、突然キスしてきた蕪木に対する「やっぱ一回死ね!! ぶわぁ~か!!」
ポイントは「死ね」というマイナスワードの後に「ぶわぁ~か」という可愛いゆるい台詞を言っちゃうところです。

張り込み班という特性上、ラブホや車の中でのシーンが多いのも高ポイント! 狭い車の中でケンカしたりケンカしたりケンカしたり、ひょんなことで笑い合ったり…。長時間、暗い密室で2人きりというシチュエーションが非常に美味しいです。

今話題のケンカップル、ぜひとも全力で萌え愛でてください!


「張り込み班」としての初仕事で冒頭から険悪なムードの尾上(黒髪)と心のライバル・蕪木(茶髪)…

何かとお互いが気に入らない2人は、張り込み中の車内でもケンカばっかり

ケンカばかりで尾上に興味がないように見せかけながら、こっそりと尾上が書いた記事をチェックしていた蕪木。「なんかこいつ 思ってたのとちょっと違う?」

初めて仕事関係で向けられた、蕪木の笑顔。築かれていく2人の信頼関係に、どう恋愛が盛り込まれていくのか、いろいろ悶々としてしまいます!(笑)
(C)夏目イサク/新書館