人も神も、本質は変わらない!? 愚かで偉大な、等身大神話ファンタジー!

小説・エッセイ

更新日:2012/3/7

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神々の午睡/あさのあつこ

“恋に友情、家族や肉親の絆―。
同じようなことでつまずき、同じようなことで悩み、異変には人間も神々も慌てふためく。
愚かで幼く、偉大で情けない、神々と人間の遥か昔の歴史的記録が紐解かれる!

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神話の神秘に魅せられた、ルナルーチェのヒロとちまみでお送りいたします。

【ヒロ】今回ご紹介いたします作品は『神々の午睡(うたたね)』です。

【ちまみ】この作品は著者初の神話モチーフのファンタジー小説であり、表紙はあの大人気創作集団CLAMPが担当!

【ヒロ】作品の舞台は、遥か昔、人間と神そしてその間にいる箜(クウ)が、共に生きていた時代。

【ちまみ】登場する神々たちは、司るべき役割を与えられ、特別な能力持っているんだけど、能力を持たない箜や人間たちと、考え方や行動に大差がなくて、すごく親近感を覚えるの! で、なんと言っても乙女にオススメしたいのが、死と嘆きを司る神・グドミアノと、彼の幼なじみ・フイモットのエピソード!

【ヒロ】グドとフィの関係、いいですよね~。

【ちまみ】そうなのよ! 中でも、グドが自分を怖れる人間に対して不満を募らせ、腹を立て、フィに愚痴るシーンは最高よ! もうね、まるで仕事の愚痴をこぼすサラリーマンを見ているようで、脳内ではスーツに身を包んだグドとフィで再生されてたわ!!

【ヒロ】このグドとフィのエピソードには、朱音ちゃんという人間の女の子も関わっていて、友情と共に、母親と子どもの関係がクローズアップされているのも印象深いです。

【ちまみ】友情も愛情も、立場に関係なく普遍的な感情なんだなって、この作品を読んで強く感じたよー!

【ヒロ】人間にも、神々にも、どうしようもない愚かな面があって、そういう話は寓話的でもあるんだけど、ぜんぜん説教臭さがないですよね。

【ちまみ】うんうん、読後もとってもさわやかだし!

【ヒロ】恋愛あり、友情あり、家族の絆あり。平和を願う心、生きるということ、そして死ぬということ…。普段見落としていることを、遥か昔の神々と人間たちとの歴史が、思い起こさせてくれます。

【ちまみ】神話になじみのない方にも読みやすいこの作品。神と人と箜が生きていた時代の記録を、ぜひお楽しみください


突然の来訪者。それは彼がよく知る幼なじみで…

気心の知れた遠慮のない関係。お互いに言いたい放題!

お酒が入り、グド日頃の不満爆発!

グドの逆襲。フィが最も嫌いな母の話題を容赦なく

フィがグドを尋ねた本当のわけは…