24歳の義理の父との禁断の愛を描く切ないラブストーリー

更新日:2011/9/5

恋詩 第1巻

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : フェアベル
ジャンル:コミック 購入元:電子貸本Renta!
著者名:今村リリィ 価格:315円

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幼いころに父を亡くし、再婚間近だった母も亡くした16歳の咲生。
  
そんな彼女と一緒に暮らすことになったのは、母の再婚相手である24歳の章吾だった。
  
父を失い、母は咲生を育てるためにバリバリと働いていた。しかし、その状況で咲生が感じるのは満たされない心、寂しさだった。そして、母が24歳の男と結婚することで、母への反発はますます大きくなっていく。

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「私と一緒にいる時間はないのに、この男と過ごす時間はあるんだ…」
  
もちろん、章吾とも仲良くやっていこう、なんていう気はない。
  
しかし、そんな矢先に、母は事故で亡くなってしまう。それも、結婚式直後、駆け出す咲生を追いかけて、咲生の目の前で。しかし、章吾も咲生も互いと一緒に暮らすことでどうにか、立ち上がり、前へ進もうとする…。
  
高校生ぐらいのときというのは、25歳ぐらいまでの人が一番近くて一番遠い大人ではないだろうか。年は近いけれど、一番子供扱いを露骨にするとき。大人だ! って言いたいとき…のような気が個人的にはする。
  
咲生にとって章吾は父親だけど、他人でいろんな意味で気になる若い男で…と非常に複雑な関係だ。
  
寂しさを抱える男女がひとつ屋根の下で暮らしていれば、相手に対して愛情も芽生えてくるし、寄り添うことにもなってくる。咲生は若いし、早い段階で章吾に対して甘えたいという気持ちを抱く。最初から、章吾は咲生にとって「男」なのだ。しかし、章吾にとっては…?
  
シチュエーションだけを聞いていると、「なんだかエロいなぁ(笑)」という印象を受けるのだけれど、実際に読んでみると、切なく、心が痛くなるような物語だ。
  
好きなのに、思いを通じることがかなわない。そんな苦しい恋をしている人にとっては通ずると感じられる部分が多くあるかもしれない。

幸せそうなワンシーン。でも、咲生にとっては悲しいワンシーン

咲生のお母さんは登場シーンは少ないものの、味がありまくり。なかなか男が水道管修理姿って目にすることはないような

こんなこと言われたら、誰だって抱きつきたくなる