オタク先生の型破りなオタク授業がヤバイ！　【『電波教師』4/4～TVアニメスタート】

　いまさらなんですが、オタクは若い世代だけのものではなくなりました。増えましたよね、オトナにも。声優ファン、メイドカフェ通い、ゲーム厨。教壇に立つセンセイにもオタク文化をこよなく愛する人が増えているとか。アニメを題材にした講義がなされたり、テキストやテストにキャラクターが登場したりと、生徒学生の間で一喜一憂あるとか。

　まあ、そんなワケで、本作の主人公はオタク先生。タイトルバレですね。主人公の鑑純一郎には、オタクとしての確固たるモットーがある、もとい病を自覚してます。「YD」…つまり「やりたいことしかできない（病）」。やりたくないから仕事をしない。やりたいから日課のアニメブログを更新する。そんなザンネン極まりないオタク青年が、できすぎたしっかり者の妹に世話を焼かれ、突如、非常勤講師として母校に（イヤイヤ）勤めることに。

　ということで、オタク先生による型破りなオタク授業が繰り広げられます。自己紹介は携帯ゲームを使って、クラス内のイジメには動画サイトの生放送で対策し、頭が固い生徒会長の個人指導にはメイドカフェを利用して。既成概念をことごとく打ち破るありえない手段が次から次へと成功するのは、ここぞで発揮される高い知能と強いハートという見かけからは想像できない高スペックのおかげ。まったく新しいヒーロー像であり、ティーチャーストーリーです。

　ちなみに本作、読み切り用のネーム時点では、YD教師・鑑純一郎が引きこもりってことで、親と同居している設定だったとか。そこへ「ここは妹っしょ!!」と担当編集さんの怒涛のツッコミが入り、妹の純音が生まれたらしいです。純音の天使っぷりは本作の唯一の良心であり最大のジャスティスなので、忘れることなかれ。

　そして、TVアニメが今春放送予定！