小さなお友だちにも、大きなお友だちにもオススメの学習マンガ
公開日:2011/12/28
まんがサイエンス 12/あさりよしとお/GAKKEN
学研の「科学と学習」といえば、20ウン年ぐらい前の小学生はみんな定期購読していて、毎月おばちゃんが届けてくれるのを楽しみにしていたもんだけど、いつの間にか休刊になってしまっていたらしい。寂しいもんである。
今回紹介する『まんがサイエンス』は、「5年の科学」と「6年の科学」に連載されていた科学解説マンガだ。
あやめちゃんやよしおくんという小学生キャラたちが感じた疑問を、毎回突然現れる専門家(たいてい人間じゃない)に解決してもらう、という形式になっている。取り上げる内容は、「ガラスの秘密」や「IHヒーターの仕組み」「鉄の種類」などなど、生活に密着したものからちょっと本格的な感じのものまでさまざま。この12巻には収録されていないが、連載1年分をまるまる使って、ロケットの歴史から仕組みまでを詳細に解説してくれる長編シリーズもある。
作者のあさりよしとおは『宇宙家族カールビンソン』や『るくるく』など、かなり毒の効いたギャグとマニアックなSF・特撮ネタに定評のあるマンガ家。なので正直、この人が小学生向けの学習マンガを描いていると知った時にはかなり意外だったのだが、さすがはあさり先生、ある程度の毒気は残し、マンガずれした大人をも笑かすギャグの破壊力を維持しつつも、いろいろな知識を小学生にもわかりやすく解説してくれている(なにしろ俺にもわかるぐらいだ)。
ちなみに単行本は10冊以上発売されており、12月から「学研電子ストア」で新作の『まんがサイエンス単(シングル)』も配信が開始されているので、小学生のいるご家庭はぜひどーぞ。もちろん、マンガ好きな独身の大人たちにもオススメだよ!
こんな風に身近な疑問を取り上げつつ、微妙に特撮マニア向けなネタも盛り込まれてたりする
キレのいいボケとツッコミでわかりやすくテーマを説明
こういう微妙な「毒」がたまらんわけですよ。テーマが殺虫剤だけに
こういう怪しげな「専門家」たちが、毎回いろいろなことを教えてくれるのだ
よしおくんも小学生にしてはわりと物知り