体温-1度で免疫力-30%! エコでオシャレな「冷えとり」健康法とは

健康

更新日:2014/11/18

 「万病のもと」といわれる低体温、いわゆる「冷え」。体温が1度下がると、身体の免疫力も30%低下するといわれている。特に男性に比べ冷えやすい女性にとっては日常的な悩み。そんな女性たちの間で、最近注目を集めているのが、従来の冷え対策とは一線を画す、冷え体質の改善を目指す健康法=“冷えとり”。

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 これまで“冷え対策”といえば、腹巻きや湯たんぽなどのアカ抜けないイメージが定番。しかし、“冷えとり”はエコでオシャレな健康法であることがポイント。暖房器具に頼るのではなく、繰り返し使える靴下や湯たんぽなどを使って身体の芯からポカポカになろう、という、なんとも今どきな「冷えとり」だ。関連本も複数出版されていて、新たな冷えとりスタイルを実践する女性を「冷えとりーな」と呼んだりすることも。

 ブームの火付け役は、いまや冷えとり界のカリスマともいえる服部みれいさん。ファッションからライフスタイルまで幅広いエコカルチャーを発信する『マーマーマガジン(murmur magazine)』(エムエム・ブックス)の編集長でもある彼女。同誌で数年前から打ち出してきた冷えとり健康法は、女性らしいオシャレを欠かさないスタイルが話題を呼び、徐々にファンを増やしてきた。自分の身体やライフスタイルにも通ずる、単なる健康法ではないところも感度の高い若者を魅了している。

 初心者にオススメしたいのは『きょうからはじめる冷えとりレッスン 入門ノ書』(進藤幸恵/エンターブレイン)。「半身浴」に「足湯」、そして冷えとりーなの基本となる「靴下の重ね履き」や「冷えとり服」など、基礎情報をわかりやすく解説した入門書。靴下の重ね履きで靴下に穴があくという「めんげん」と呼ばれる好転反応の話や冷えとりカレンダーなど、これ1冊で「冷えとり」の基本がわかるベスト盤的なつくりがウリ。

 ファッションに特化した1冊なら『冷えとりガールのスタイルブック(ナチュリラ別冊)』(主婦と生活社)。靴下の4枚重ね履きをベースに、ファッション誌で活躍中のモデルやフォトグラファー、スタイリストなどが実践している冷えとりを紹介。おしゃれ女性クリエイターによるライフスタイル本の「冷え」版といった趣だ。

 『ずぼらな青木さんの冷えとり毎日』(青木美詠子/メディアファクトリー)は、ずぼらながらも冷えとりを続けて体調改善に成功した、冷えとり歴17年の著者による奮闘記。効果があったこともなかったことも含めて赤裸々に綴っている体験談には、ちょっとしたアイディアや感想などナマの情報が詰まっている。「まじめに頑張っているのにちょっと笑える」という、ゆるいイラストも人気の理由。また10月には新刊『ずぼらな青木さんの 冷えとり大人のふだん着』(メディアファクトリー)も発売。あらゆる方法を試した著書が最終的に辿り着いた「冷えとり服」、初心者はぜひ参考にして欲しい。

 「冷えとり」はグッズを揃えたらあとは履くだけ、と簡単なのも魅力のポイント。レッグウォーマーや靴下などが付録としてついている本もあるので、まずは一度、試してみてはいかが?