箱根の名湯が少女に? 擬人化マンガ、次は温泉に進出

マンガ

公開日:2014/5/6

 アニメやマンガで“テコ入れ”として使われることの多い、水着回や温泉回。今期も既に、湯気に邪魔されながらもいくつかのアニメで入浴シーンが放映されている。しかし、今回ご紹介する『温泉幼精ハコネちゃん』(由伊大輔/ほるぷ出版)は何かが違う。まさかの、源泉自体を萌えキャラ化! 幼女にお嬢様に和服美人など、温泉ごとに様々なキャラクターが登場する。

 最初の舞台となっているのは、温泉街である箱根湯元。そこにある源泉からすべては始まった。主人公「冬哉(とうや)」は、いつものように掃除をし、幼馴染の女の子「榛名(はるな)」との仲が進展するようにと神頼みをし、温泉まんじゅうをお供えしようとしたのだが。しかし誤って源泉の中に落としてしまった。するとなんと、源泉から幼女が出てきた。温泉まんじゅうを手にした幼女「ハコネ」は、自分は源泉の主だと言い張る。そして、寝ている間に落ちてしまったハコネの本来の力を取り戻すべく、明るく元気に奔走していく――。

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 ハコネは普段は幼女の姿だが、本来の姿はスタイル抜群で美人。精霊の力が強くなると、たまに本来の姿に戻る。いつもの幼い姿も可愛いが、大きい姿もロリ顔にツインテに巨乳と萌え要素がこれでもかと詰まっている。口調が「~なのじゃ」と古風なのもたまらない! また、メインヒロインの榛名も、長い黒髪にこれまた巨乳、そしてお姉さんらしい性格だがたまに天然という、姉好きにはたまらないキャラクター。こんな可愛い女の子に囲まれた生活なんて…羨ましいぞ主人公!

 本書には箱根湯元温泉のハコネの他にも、宮ノ上温泉、芦之湖温泉、郷羅温泉など、様々な温泉の精霊たちが出てくる。これらは実在する温泉がモデルとなっており、どれも“箱根七湯”と呼ばれる名湯で、神経痛・関節痛・冷え性などに効果があると言われている。また、箱根の伝統工芸品である寄木細工「秘密箱」がアイテムとして登場するなど、思わず箱根に行きたくなる要素が満載! 温泉のお湯をこんな可愛い女の子たちが生み出していると思うと、これはもう行くしかない!! きっと、ハコネをはじめとする精霊たちが、見えないところで必死にお湯を吐き出しているに違いない…っ!

 新しい生活が始まって1カ月が経ち、疲れが溜まってきている人も多いこの時期。5月病になって苦しまないように、たまには温泉へ行って体も心もリフレッシュしよう! ついでに美味しい温泉まんじゅうをお供えすれば、精霊たちが願いを叶えてくれるかも…!?

文=月乃雫