「男が思ういい女と、女が思ういい女ってズレてねーか?」 女にいだく、男の本音はこうだ!

文芸・カルチャー

更新日:2015/9/1

 男も女も、それぞれの「らしさ」に縛られるのは当たり前だろう。どっちの人生が大変かなんて答えはないし、そこに文句があるのならフェミニスト団体にでも入って社会を変えようとすればいい。(略)どんだけ自分に都合がいいんだよ。普段から怠けているのにゲームに勝てるわけねーだろ。

 うーん。身もふたもないしときどきひどい暴言吐くけど、だいぶもっともなこと言ってるな。というのが本書を読んだ率直な感想です。中には「なんでお前なんかにそんな上から目線で言われなくちゃいけないんだよ!」と腹を立てる女性もいるかもしませんが、たぶんそこで腹を立てている限り、恋は上手くいかないままなのだろうなあとも思います。だってこれは“男の本音”。耳なじみのいい言葉はなくて当たり前。ガチの女子会トークが男性にとても聞かせられない代物であるように、男性の本音だって赤裸々に語れば女性にとっては耳に痛いものであるはずなのです。

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 しょっぱなの第1章から「男が思ういい女と、女が思ういい女ってズレてねーか?」と自分磨き否定から始まっていますが、これに関しては私も大賛成。というか、たぶん大抵の女性はそれに本当は気づいているんじゃないかと思うのです。だって、ぽっちゃりしている人がすべからくモテないわけではないし、料理ができなくったって結婚している人はいるし、一生懸命メイクしてもネイルをきれいにしても男の人って見ていなかったりするし。個人的にはその最たる例として女性に衝撃を与えたのが、先日獄中結婚した首都圏連続不審死事件の容疑者だと思うのですが、あの事件を追いかける女性があとを絶たなかったのは、女性のこれまで積み重ねてきた努力と思い込みをこれでもかというほど覆されたからでしょう。恋が上手くいくためにしなくちゃいけないのって、“そういうこと”じゃないんだね。というのが如実になった事件のような気がしています。

 でも女性は自分磨きをやめない。なぜか? それはひとえに、他に何をしていいかわからないからじゃないでしょうか。特定の好きな人さえいれば、その人をオトすためのアプローチもできますが、特にそういう相手もいない場合に手持ちぶさたになってしまって女性はみんな努力するのかもしれません。来るべきその日、オトすべき相手が現われたときに万全の態勢でのぞむために。でもせっかく築きあげた努力も、過剰な自意識やプライドや、まちがった思い込みに基づいたアプローチをしかけたせいで気泡と化す。そうならないためにも知っておいたほうがいい男性側の率直な意見が本書には書かれているのです。

 いくら内面が大事といったってなんだかんだで容姿も大事。だって初対面の人を判断するにはそこしかないのだから。女子アナファッションを身にまとうことで第一印象がよくなるのなら、したほうが絶対にトク。目の前の男に興味がなくて質問するか、最低限でも相槌は打て。それは媚びではなく、大人の女としての最低限のマナーだ。「大事なのは内面! 見た目でジャッジするような男なんて!」と怒るような女に限って内面も磨き切れてねーんだよ、本当に内面のできた女はそんなこと言わねーよ! だいたい女だって自分の理想の“男らしさ”を求めてるだろうが!

……みたいなことが、テーマごとに書かれているわけですが。冒頭に書いたとおり本当にどれもしごくごもっとも。口は悪いですが、言われてみればそうですよね、というごく当たり前のことしか言ってません。だけどその当たり前のことに、なぜか気づかない。気づかないから“なぜか恋が上手くいかない”のですよねえ。

 男も女もおなじ人間。尊重されたい、思いやられたい、できればつらいときは支えてほしい。そんな気持ちはみんな同じ。だけどどうしても性差は出るし、恋愛となれば友達同士と同じようには物事は運んでくれない。そんなちょっとしたズレを知るためにも、まちがった努力でみすみす恋を逃がさないためにも、あけすけだけどまっとうな男の本音に耳を傾けてみてはいかがでしょう。

文=立花もも

こんな本もお勧め!

大人の女と言われる技術
心の謎を探る会/編
河出書房新社/発行

男性の誘いを上手に断る、お酒の粋な味わい方、脱オバサンの身だしなみ…など、スマートで“洗練された女”の魅力が身につく本。

男ゴコロの不思議が面白いほどわかる本
心の謎を探る会/編
河出書房新社/発行

女性にとっては理解しがたいオトコ特有の“奇妙な心理”を大解剖!男と女の、埋めがたい溝の正体がよ〜くわかる本。

ハピモテ体質になれる美人の習慣
佐藤富雄/編
ゴマブックス/発行

女性の幸せの鍵を握っているのはずばり「ホルモンバランス」だった!そんな「ホルモンバランス」を保つための秘訣を詳しく紹介!

AB型男の取扱説明書
神田和花、新田哲嗣/著
あさ出版/発行

人付き合いめんどいから苦手と思われがちなAB型ですがそんなことはない!誰より熱くなるAB型男とうまく付き合う方法とは。

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