「世も末で候。絶対に観たいです」『磯部磯兵衛物語』アニメ化&舞台化に喜びの声

マンガ

公開日:2015/11/1


 『週刊少年ジャンプ』(以下、『ジャンプ』)で連載中のぐだぐだ浮世絵戯言マンガ『磯部磯兵衛物語 ~浮世はつらいよ~』(以下、『磯部磯兵衛物語』)。2015年10月26日に発売された同誌48号で、『磯部磯兵衛物語』のアニメ化&舞台化が発表された。作風も手伝い熱狂的なファンを多く持つ同作。アニメ化&舞台化に、ファンは「世も末で候。絶対に観たいです!」と喜びの声を上げている。

 スケベでダメ男な武士・磯兵衛の日常を描いた仲間りょうの『磯部磯兵衛物語』の開始は、いい意味でたまたまだった。2013年6月、尾田栄一郎の急病により『ジャンプ』の看板作品『ONE PIECE』が休載。その代理原稿として、「浮世絵漫画ってインパクトあるんで、これだったら2週乗り切れるんじゃない?」というゆるい理由で、『磯部磯兵衛物語』が選ばれた。

 『ONE PIECE』の代理原稿という重役でありながら、今までになかった作風に多くの『ジャンプ』読者が反応(戸惑い?)。その後、見事連載となった。

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 当初は1号に2話掲載というスタイルだった『磯部磯兵衛物語』も、今ではかつて同誌を支えていた『ピューと吹く!ジャガー』と同様、掲載は巻末に固定。連載開始から変わらぬダラっとした内容で、作者も想像しなかったような人気を集めている。

 そして、2周年を迎えた『磯部磯兵衛物語』が、遂にアニメ化&舞台化。発表された『ジャンプ』には、「起きた!バカマンガ革命!!」という文字が躍っている。ただ、舞台は2016年春と決定しているものの、アニメに関してはメインキャストと「30秒くらいのショート(豆)アニメ」が決まっているだけで、放送局や放送日時については現時点で不明となっている。

 しかし、ファンはアニメ化&舞台化に大喜び。「マジか!」「好きな漫画なだけに楽しみだわ」「予想外だよ…面白かった読み切りがここまでいくとは」「さすが磯部氏、やりおるな」「このニュース、我が目を疑いましたよ」「おめでとう仲間さん。毎週欠かさず読んでます」「処す?処す?」などの声を上げた。

 また、「舞台じゃなくて歌舞伎だろ」「『ONE PIECE』も歌舞伎化されたし、磯兵衛も歌舞伎化してほしい」と、『ONE PIECE』に絡めた声も。

 30秒という時間に対しては、「せめて2分くらいやってほしい」「いくらなんでも短すぎ!」といった声もあれば、「30秒って、磯兵衛の世界観生かせそうな感じ」「磯兵衛なら丁度いいかもしれない」「『世界の車窓から』みたいに毎日ちょっとずつ放送してほしい」など、肯定的な声も見られる。

 10月頭に単行本8巻が刊行されたばかりの『磯部磯兵衛物語』。アニメも舞台も、浮世離れした作品になることに期待したい。


■『磯部磯兵衛物語 ~浮世はつらいよ~』8巻
著:仲間りょう
価格:400円(+税)
発売日:2015年10月3日(土)
出版社:集英社