「浮気しない男」を信じる女は、サンタを信じるぐらいイタい! いい出会いがないと思った時の浮気おじさんによる“恋愛指南書”
公開日:2016/10/30
突然ですが、“幸せな結婚”ってなんでしょう。
今年はなんといっても“浮気”や“不倫”の芸能スキャンダルに沸いた1年でしたね。信じていた相手に裏切られる、これほど辛くて悲しいこともなかなかありません。
そんな傷つくリスクを負いたくない私たちは、ふと、「じゃあ、どんな相手と結婚できたら幸せになれるんだろう」なんて悩み出して、いつのまにやら袋小路。見事、どれだけの男性に出会っても不平不満ばかりで進展しない婚活難民になってしまうのです。
結婚は、相手ありきのもの。ならば、まずは男性を知ることから。私はいま「なかなかいいひとが現れない……」と悩みがちな日本中の婚活難民女性にこう言いたい。すずきBさん著『浮気とは「午前4時の赤信号」である』(ワニブックス)は、恋愛に臆病になっている女性を救う、“男の解体新書”だと。
今や「学校へ行こう!」や「内村プロデュース」、「グーランヌーボ」、「ヒルナンデス!」など人気番組を手がけた売れっ子放送作家、すずきBさん。そんな彼が結婚したのはまだ人気が出始める前の駆け出し時代。
「駆け出し時代から支え続けた奥さんと結婚! どんな仲睦まじい結婚生活を送っているのだろう……」なんて思って読み始めたらびっくり仰天。彼は結婚する前から浮気をする筋金入りの“浮気おじさん”。しょっちゅう合コンに行き女の子とデートをしたり、果てには奥さんもいる友人のホームパーティで別の女性と逢引する始末。
そんなすずきBさんに奥さんは当然怒り心頭。通称“鬼”と呼ばれる奥さんは、彼のことを日々“鼻毛”呼ばわり、常に浮気をしていないか目を光らせ、証拠や怪しい事実があると糾弾、読んでいるだけでも震えるような怒号を繰り返します。
一見“幸せな結婚”とは程遠く見えます。でも、2人は離婚しないんですよね。なぜでしょうか。
この書籍は、そんな浮気を性懲りもなく繰り返す浮気おじさんの赤裸々な“男心”と、それでも離婚をしないための結婚哲学がふんだんに盛り込まれています。
すずきBさんの母親ヒデコの名言「理想の結婚ちゅうのはね、離婚しない結婚だに」。私は最初「何を言っているんだ(その程度で幸せな結婚と言えるのか?)」と半信半疑で読み始めましたが、読後はなるほどなとすっかり腹落ち。これなら確かに私も“幸せな結婚”に近づけるのかもと思えたほど。
すずきBさんは言います。“「浮気しない男」を信じる女は、サンタクロースを信じてるぐらいイタい”、と。
実際、そうなのかもしれません。ならば、私たちにできることは、いもしないサンタクロースを探すのではなく、現実の男性と向き合うこと。男とはそういうものだと理解して、浮気されても仕方ないとどーんと構えておくこと。それこそが、(離婚につながるような)たちの悪い浮気を起こさないためのメソッドなのだそうな。
「いいひとが見つからない!」と嘆く婚活難民女性に読んでほしい。「浮気されたらどうしよう」と臆病になりがちな女性に読んでほしい。きっと読後はすっと肩の力が抜け、“幸せな結婚”に一歩近づいているはず。
文=園田菜々